奈良教育大学 教育学部書道芸術専修

私は後期試験で奈良教育大学に合格しました。合格を確認したときは、本当に嬉しくて、お母さんと抱き合って絶叫…とにかく本当に夢のようでした。
 色んな先生方に報告するたびに喜んでいただけて、今ジワジワと合格を実感しています。

 私は中学1年生の頃から6年間学進会に通いました。中学の頃は、クラスもAccelとFlapを行き来するような感じで、勉強も苦しさは無く、楽しく通塾していました。
 しかし、私は文理科学受験に失敗…これは私にとって初めての挫折でした。周りも私自身も受かるだろうと思っていたし、当時英数ともにFlapコースにいて、コース内で落ちたのは多分私一人…相当ショックでした。その時は、「絶対文理に入った子を見返してやる!」という思いでいっぱいだったのですが、元々の性格から立ち直るのも早く、Ⅱ類理数での楽しい学校生活が始まりました。

 「難関大学受験生の高校時代は我慢の時や。サナギのようにじっと我慢して大学で蝶になれ!」

 塾頭は、高校入学前の私達にそう言われました。でも私は、学校生活がとても楽しくて、サナギを実行することが出来ませんでした。
 高1の終わりから1年間バイトをし、福高祭ではリーダーをし、恋いもして…(笑)とにかく勉強は後回し!高校生活を本当に満喫していました。
 今から思うと、バイトはしなくていいです。私は土日ぐうたらしてしまうので始めたのですが、週5の塾と週末バイトは本当にしんどかった…週末はぐうたらしてていいんです。来週頑張るための充電と思っててね。

 こんな感じで、高1と高2の途中までは、将来の夢もちゃんと無く、理系か文系かさえも曖昧で、勉強においては、塾も学校も中途半端になってしまい、やめたくなることもありました。

 高2の途中、何もかも上手く行かなくてすごく落ち込んでしまったときに、ある学校の先生がいっぱい話しを聞いて下さり、すごく精神的に救われたことがありました。その先生に惹かれて、初めて教師になりたいと思うようになりました。教科もその先生と同じ国語で。
 それから私は少し変わったのかも知れないです。高2の秋に書道部に加入。小1~高2の最初までずっと続けてきた書道をもう一回やりたいなと思ったのと、国語の先生になるのにも役立つだろうと思ったからです。
 そんな感じでフワッと入った書道部でしたが、まさかこんな進路になるとは…本当にビックリ!

 そして高3の時は、さすがに全てを受験優先にしたつもりでしたが、やっぱり学校行事には全力投球!! 結局、本当に頑張りだしたのは福高祭のあとくらいでしょうか?(笑)
 クラスが理系なので、学校の授業では受験に使わない物理や地理、化学Ⅱなどがあり、逆に必要な日本史や倫理などの授業はないということで、センターの勉強は大変でした。理社は学校の授業がある教科での受験をオススメします。
 私はPlus教室を利用して学習しました。英数は塾の授業で精一杯だったのですが、国語は高3のハイレベルの記述をじっくりやることで伸びました。苦手な人はとりあえず、古文単語と助動詞、漢文の句形からしっかり覚えていって下さい。

 高3の秋以降は、国語は得意科目になっていましたが、センターで大失敗…。国語科に進みたいのに、国語が足を引っぱることになり、第二志望であった書道科に出願しました。
 二次は実技だったので、そこから必死で書を学びました。センターリサーチは、ボーダー+50点で余裕のA判定(合格可能性80%以上)でした。1日8~10時間筆を持ち、ずっと学校の書道質に籠もる生活。時々塾でも仮名を書いたりもしていました。
 前期試験の頃には自信もついたので、まあ受かるだろうと思っていましたが、まさかの不合格…私の2度目の挫折でした。高校受験のことがフラッシュバックし、2回も同じ失敗をするなんて…と、立ち直れないくらい落ち込みました。ですが、すぐにやって来る後期試験。とりあえず、気力だけで受験しました。

 A判定だった前期を落ちたし、後期はC判定だったので、まあ合格はないだろうなと思い、ひたすら沈む日々。発表も、まぁ見るだけ見ようと思って見たら、番号があったので、初めは喜びより驚きでした。
 本当か?何回も確かめて(笑)合格通知が届いてやっと安心して、「あぁ、最後まで諦めないで本当に良かった。」と、心から思いました。

 確かに私は高校生活をサナギで過ごすことは出来ませんでした。でも、高校受験に失敗したから入れた自分のクラスで、色々なことをやって過ごしたから、自分の夢を見つけることが出来ました。部活に入っていなかったら、こんな進路は考えても難しかったと思うし、やっていて無駄なことは何一つないと本当に思います。

 書道科なので、国語からは少し離れてしまいましたが、まだ諦めてはいません。書道の免許を持った国語の先生をこれから目指します。

 二次が実技ということになりましたが、最後まで温かく見守って下さり、本当に感謝しています。塾で墨をすったこともよい想い出になりました。
 また、センターまで自習室で一緒に勉強してきた友達にもとても感謝しています。みんなありがとう。

 諦めない限り、夢には近づいている

 最後まで粘り強く意志を貫いて下さい。それから挫折は人を強くします。その失敗で全てが決まるわけじゃないよ!