鳥取大学 医学部看護学科 

いつか私も先輩達が書いていた合格体験記を書きたいと思っていました。その夢を叶える日がこんなに早く来るとは、正直思っていませんでした。

 私が學進会に入ったのは、小学5年生の頃だったと思います。昔の學進会の建物を覚えている人は、ほとんどいないと思いますが、私はその時から先生達にはお世話になっていました。
 入りたての頃は、10人いるかいないかのクラスで勉強していて、今とは雰囲気が全然違いました。

 私が中学受験をした理由は、兄姉が共栄に行っていたから…。ただ、それだけの理由で受験しました。もっと勉強がしたいからとか、よい大学へ行きたいからとかではなく…。
 その頃の私は、何の希望も持っていない小学生でした。中学に入学したけど、部活にも入らず、共栄に来たからには小学校とは違って、気合いを入れ直し真剣に勉学に励まなければいけないはずですが、実際はテスト前くらいしか勉強していませんでした。
 予習復習はもちろん、塾の宿題すらサボり気味でした。そのせいで、塾の模試では下から順位を数えた方が早く、ビリになったこともあったと思います。
 また、塾の教室で騒いでいたとき、怒った顔をした塾頭が教室に入ってきて、机を蹴飛ばされたこともあります。(汗)周りの人が怒られているところを見たことはあったのですが、自分が怒られたのは初めてだったので、驚きと恐怖感を味わいました。その件以来、親に「學進会をやめて、違う塾に行きたい!!行きたい!!」と毎日のように言い、塾へ行くのを拒んで親を泣かせたこともありました。その度に親に、「學進会をやめて後悔するのはあんたやで!!」と言われました。今思い返せば、あの時學進会をやめなくて本当によかったと思います。

 勉強嫌いだった私が少しずつ勉強に対してやる気を起こしたのは、オーストラリアへの語学研修へ行ったことがきっかけでした。たった2週間でしたが、その中で得たものは多く、日本へ帰ってからの私は以前の私とは違う自分でした。
 塾頭や周りの人達に、「お前、変わったな~」と言われたほどです。その時の私の学力で、よくオーストラリア行きを認めてくれた先生方には本当に感謝しています。あとで親に聞いたのですが、転機を作るために、塾頭が提案してくれたそうです。先生方の後押しの言葉がなければ、オーストラリアへ行っていなかったと思うし、今の自分も無かったと思います。

 高校に入ってからは、自分の行きたい学部となりたい職業も決まり、その夢を叶えるために勉強を頑張っていたつもりでした。しかし、毎回の模試の結果は散々でした。国公立大学の判定は、いつもE判定で、自慢ではないですが高3になるまでE判定から抜け出したことはありませんでした。
 いつも国語がボロボロで、東先生には「2次に国語がいらんのやったら、見せに来なくてもよい!!」と、突き返されました。それ以来、東先生のところには、記述模試を見せに言ったことはありません。(泣)
 高2の終わり頃から、毎日塾で夜遅くまで勉強していましたが、模試の結果は思うように伸びず、悩んだときもありました。我が家で最後の受験生として、兄や姉のように国公立大学に行かなければいけない…というプレッシャーもありました。兄が浪人していたこともあり、浪人生活が精神的にも体力的にも辛いことは分かっていたので、自分は兄のように浪人したくないと思っていました。
 でも、「こんだけ勉強しても伸びんのやったら、勉強しても無駄!!」という思いがあって、勉強を放棄したいと思いました。
 高3になり、受験校を考えつつ、その時の学力では到底国公立大学は無理で、私立大学へ行くのであれば、浪人してもう一年勉強しようという考えも浮かんできて、予備校への進学も考えました。

 しかし、勉強が嫌になって何もやる気が起きなかったときに助けてくれたのは、友達・家族・先生でした。
 友達同士、辛くなったときは励まし合い、毎日夜遅いのにも関わらず、迎えに来てくれた親…、最後まで「国公立大学を諦めろ」と言わなかった先生方…。そうした支えのおかげもあり、七夕の短冊に書いた「地方国公立大学合格!!」という夢を叶えることができました。
 周りの人にも、「あのお前が、鳥取大???」って驚かれ、自分でも行けたらいいなぁ~っていう気持ちでいたので、今でもどうして合格できたのか不思議でたまりません。
 ただ1つだけ言えるのは、「最後まで諦めずに勉強をし続けた奴には、良い結果がついてくる。」ということだと私は思います。

 高3は特に、精神的にも辛く、やりたいことも我慢した1年でした。しかしその時しなくても、大学合格したら今までやりたかったことを何でもすることができます。合格が決まってからは、ペンをもって机に向かうことはなくなり、勉強から解放されて、受験生だった地獄の日々とは真逆で、毎日が本当に楽しいです。
 合格発表を先生方に報告しに言ったとき、塾頭の奥さんは抱きしめてくれて、他の先生方もすごく喜んでくれました。それがとても嬉しくて、それを後輩にも是非味わってもらいたいです。自分の受験番号をネットで見つけた瞬間の喜びは、一生味わうことのできないものだと思います。

 時間あっという間で、センター試験はすぐに来ます。私は何度も過去に戻って勉強をやり直したい!!と後悔しました。
 初め、国公立大学なんて勉強さえしとけば簡単に入れるものだとなめていました。しかし世の中は甘くなく、想像以上に大学受験は大変で、一度経験してみればこの気持ちは分かりますが、本当に大変で、早く受験なんて終われ!!っと思います。後悔しないためにも、1日1日を大切にして、自分の目標に向かって頑張って下さい。

 あっ!あと、これから受験される人の中には、国立推薦入試を受ける人がいるかも知れません。私もセンター無しの国立推薦入試を受験した一人です。
 センターが要らなくて、入試科目が小論文と面接だったのですが、入試が近づくにつれてそればっかりの勉強になって、センター試験の勉強は、全くと言っていいほど手を付けていませんでした。
 正直、その推薦入試で受かる気満々でおり、受験が終わったら何のバイトしよ~って、考えてました。(笑)
 結果は不合格…塾頭に「お前は推薦入試にかけ過ぎや!推薦の結果は運もあるから、小論文の勉強ばかりせんと、センターの勉強せんかい!」って怒られたときに悔し涙を流し、「絶対合格して先生らを見返してやる!」っていう気持ちが芽生えたんですが…やっぱり先生の言う通りになりました。(泣)
 あの時センターの勉強を放棄していたら、今こうして合格体験記を書くことはできませんでした。ですから、推薦入試を受験する人は、「受かればラッキー!」っていう感覚でいて下さい。

 長くなりましたが、塾の先生方には7年間ぐらい?お世話になり、どん底にいた私を救っていただいた上に、夢を叶えてくれた恩人と言っても過言ではないくらい、本当に感謝しています。
 先生達と過ごした日々は、楽しいことばかりではなく、辛いことも沢山ありました。最後まで温かく見守ってくれて、時に厳しく指導してもらい、先生方と出会えて教えてもらって、本当に學進会でよかったです。この手紙には書ききれないくらい、本当に感謝しています。

 将来の夢へ一歩近づけただけで、これからの勉強が大変で、4年後はまだまだ未熟な看護師だと思います。しかし、いつかみんなから頼りにされ、愛される立派な看護師になれるよう、頑張りたいと思います。

 本当にありがとうございました。