信州大学 理学部 

3年になったとき、模試で自分の志望校判定を突きつけられショックを受けました。その結果を招いたのは当然自分の「勉強不足」の一言に尽き、2年の時の中だるみ生活を後悔しました。

 「過程は時として結果より意味を持つ。」そのようなことをいろんな人は言うけれど、意味を持ちうるほどの過程を持たない…つまり、それほど努力したと誇れるような過程を持たないなら、それは高校の3年間という貴重な時間を浪費したことになってしまう。
 そう思ったとき、私はせめてこの1年だけでも…と思いました。多分あのままだったら、たとえ受験に失敗しても、私は悲しくも悔しくもなかっただろうと思います。
 そんな意味のないことは嫌でした。しかし、その後の体調不良から、勉強に集中できない日々が長く続き、本当のスタートは夏以降と大変遅いものでした。

 幸い、先生の勧めで受けたAO入試の合格内定が11月には出ており、残すはセンターでした。
 「全ての勉強をセンター重視にしろ。」と、塾で言われた通り、私は過去問やら今まで手が回りきらなかった理社を重点的にやりました。
 合格ラインはセンター900点中500点以上。周りの人は楽勝と言いましたが、最後の模試までもが不安の残るものだった私にとっては、とても楽勝!と言えるものではありませんでした。
 実際、昨年同じくAO入試を受けた学校の先輩で落ちた人がいるという事実は、とても恐ろしいことで、もう残されたわずかな時間で、どこまで点を伸ばせるかが私の課題でした。

 私は始めて塾の自習室をフル活用しました。今思うと、もし私が塾の自習室を使っていなかったら、あそこまで集中して勉強に取り組めなかったと思います。
 塾の集中できる環境、背後で塾頭の授業なさる声が緊張感を高め、自分の大きな励みになったからです。

 センターの結果は、無事500点以上とれ、最後の追い込みの甲斐があったなと思いました。
 特に数ⅠAは、センター数学の授業でしっかり復習できたのが大きかったと思います。
 そして何より良かったのは、センターの終盤、疲れからか、単なる知恵熱かは分かりませんが、ぼんやりした頭の中で多分これなら後悔しないだろうと思えたことです。

 合格できて良かったです。ありがとうございました。