東京大学 理科Ⅰ類

正直、未だに東大に合格したという実感が湧かないのですが、とりあえず体験記を書いてみます。実体験そのままですので、もしかしたら幻滅するかも知れません。ご注意下さい。

 學進会には中1の時から6年間お世話になりました。厳しい塾と聞いていたので、初授業の時はしっかりやっていけるだろうかと不安でしたが、授業を受けているうちに授業中のちょっとした話や、塾頭のオヤジギャグなどが面白くなってきたのを覚えています。
 中学校にいる間はそれほど苦労することもなく、第一志望の福知山高校文理科学科に合格し、いつの間にか高校生になっていました。

 高校生になってからは、中学校で習う内容よりも数段レベルアップした授業内容が難しく感じることが増えてきました。
 最初の頃は、習う内容が新鮮なこともあって、問題集をこなしていくことがけっこう楽しかったのですが、何せ続かない性格なので、1年生の夏頃にはすっかり元の勉強しない生活に戻っていました。
 高校生といえば、勉強以外にも、遊びに…恋愛に…と忙しい年頃ですから、僕も例に漏れず恋愛をしてみたり、友達と深夜までネットゲームをして遊んだりしていました。特にネットゲームについては、PCをいじっているのが趣味でもあったので、ものすごくハマってしまいました。2年生の春先ぐらいまでは、休日の夜ともなると6、7時間、家の外で小鳥がチュンチュン鳴き出すくらいまでゲームをしていたこともありました。そのせいで生活のリズムが崩れることはなかったので、まだ幸いでしたが、勉強のリズムは完全に崩れていました。
 今思えば、あの時ゲームじゃなくて勉強していればもう少し楽に合格できたかも知れません。後悔先に立たずです。

 2年生の春になると、春ということもあって一念発起し、春休みを利用して毎日勉強に励むようになりました。とはいえ、この時も修学旅行に阻まれ(?)、ずっと勉強習慣を続けるまでには至りませんでした。
 特に2年生の夏休みには、勉強なんてほとんどせずに、学校の宿題も放り出してPCゲームをしているか、福高祭の演劇で使う映像の編集をしていたので、徹夜した日もありました。
 さすがに遊びも度が過ぎていたようで、それまでほとんど眠たくなったことがなかった塾の授業でウトウトしてしまうことが多くなり、東先生と森口先生にこっぴどく叱られました。
 そこでようやく目が覚めて、PCでのゲームもほどほどにして、勉強時間を増やしました。
 ネットゲームは結局2年生が終わる頃までやっていたのですが、3年生になってからは、PCもロックして封印し、学習で必要なときだけ使うように制限しました。
 PCを使わなくなったからといって、満足に勉強時間が確保できたかというと必ずしもそうではなかったのですが、勉強時間を増やした分、停滞していた成績も少しずつですが上がっていったと思います。

 學進会の3年生の授業は、選択式でかなり多くの講座がありますが、この選択式の授業が自分には合っていたようで、それまでよりも進んで勉強が出来ました。
 とはいえ学力の伸びが実感できたのは秋以降、ラストスパートをかけ始めた頃で、それまでは結構勉強しているハズなんだけど今ひとつ伸びない…という状況が続きました。この間はなかなかやる気が出せないものですが、頑張った分は必ずあとで自分に良い結果となって返ってくるので、スランプに陥ったと思っても、そこでもう少し頑張ってみてください。

 東大は前々から第一志望にしていましたが、8月模試でも11月模試でも今ひとついい結果が出せていなかったので、出願した後も不安は残りました。
 去年の合格最低点まであと60点くらい足りていないことを塾頭に言うと、「お前はそれくらいハンディがないと本気を出さないから丁度よい。」だそうで、本当に生徒のことをよく分かっていらっしゃるとそのとき痛感しました。
 結局本番では文系教科に助けられ、理系教科は今ひとつという理系にあるまじき結果だったのですが、その中でも、この塾で教わったことは十分に出し切れたと思っています。

 前期試験が終わってから合格発表までは、たぶん受かる!とだけ信じて過ごしていましたが、実際に合格通知書が来たときは信じられず、何かよく分からない感覚でした。
 塾に報告しに行って、塾頭が喜ぶのを見てやっと終わったんだという気になりました。

 最後に、英語数学で6年間お世話になった、塾頭と副塾頭、その他の先生方、受付の奥さん。なかなか自主的に勉強しない上に何かと手を抜く問題児だったかも知れませんが、今まで御指導下さり、ありがとうございました。