京都大学 法学部

僕が學進会に入ったのは中3のお盆明けでした。学校の授業には大きく苦しむこと無く、野球に熱中していた僕でしたが、學進会に入って初めて数学が苦手であることに気づきました。そこから高校受験まで、勉強の7~8割は数学に注ぎました。しかし、なかなかできるようにはならず、何とかFlapコースに入ったものの、教室の片隅で怯えながら授業を受けていました。でも塾頭の授業は楽しかったので、数学は嫌いになりませんでした。

 高校野球をやるかどうか迷っていたのですが、家族や塾頭との相談の結果、野球はやらずに勉強を頑張ることにしました。『高校野球をやらないのなら、それに値する結果が勉強で欲しい。』という思いと、中3の秋の面談で『君が塾で勉強に専念すれば、東大・京大も目指せる。』と塾頭に言ってもらったことがきっかけで、模試の志望校には東大を書いていました。夏休み明けの模試で奇跡のA判定(このA判定が最初で最後)がでると、すっかりその気になって東大を目指すようになりました。
高校での勉強は、予想を遙かに超えて大変でしたが、森口先生に「細かいところにこだわりすぎて『木を見て森を見ず』になるな。」と言われて、この言葉を意識すると勉強がはかどるようになりました。受験勉強では、細かいところまでキッチリこだわる緻密なミクロの視点と、大きく全体を捉えるマクロの視点が大事なのかな?と思いました。

高校1・2年の時に學進会で学ぶ基本は、高3の授業でも受験本番でも使うので、完璧に押さえましょう。努力した教科が必ず伸びるとは限りませんが、努力しなかった教科は必ず落ちていきます。
 1・2年の時で言うと、僕は高校ゼミ(数学)をしっかりやり直したのですが、唯一やり直さなかった空間ベクトルはメチャメチャ苦手になってしまいました。
 3年生になってからで言うと、僕は国語だけ明らかに手を抜いていました。国語は何となくできると思っていたらやられますよ(英語とかの問題を解くときも、国語力が問われる場合も多いので注意!)英語と数学は翌週の授業までに前の授業でやった問題を解き直すようにしていましたが、国語だけはやりませんでした。東先生ゴメンナサイ<(_ _)> おかげで国語の成績は徐々に低下し、センター模試でも足を引っぱるようになりました。文系なのに点(+_+)
 逆にずっと苦手意識があった数学でしたが、真面目に塾の授業の復習をしていると、センター後には得意科目になって京大の2次試験にも対応できるようになっていました。すぐには伸びるわけでは無いけれど、コツコツ頑張って下さい。1年の冬休み、塾頭の授業中の質問に初めてまともに答えられたのを覚えています。

 今年は森口先生が倒れるという未曾有の出来事がありました。僕は森口先生の授業を週4で受講していたので、かなり動揺しました。先生方、今後もお体にはお気をつけください。

 センター試験では目標の9割は何とか達成しました。しかし、得意科目であるはずの英語も、東大では要約や段落整序など、国語力を強く要求してきます。実戦模試でも英語がとれていなかったので、正直キツイなと思っていました。国語をサボった代償は大きかった(゜_゜)だから、京大に切り替えました。これまでサボっていた国語は東先生に添削してもらいましたが、メチャメチャ怖かったです。『でもここはこうじゃないんですか?』と、東先生に反抗を試みるのですが…『だって~じゃん。』と、バッサリ斬り返されてしまいます。こんなにバッサリ斬り返せる先生は他にいません!!国語はぜひ東先生に添削してもらいましょう。メンタルも強くなります。

 東京の私立大学を受けにいったときの話
 福知山から京都行きの特急に乗る→その特急が円町駅で人をはねる→特急は車両点検のため停止→途中下車→地下鉄の駅までスーツケースをころがしながらけっこう歩く→京都駅に到着するも、指定席をとっていた新幹線に間に合わない(T-T)
∴受験の時は早めに行動しましょう。

 合格発表の日は京大まで見に行きました。自分の番号を見つけたときは、嬉しかったと言うよりも、ホッとしたという感じでした。塾には直接報告したかったので電話はせず、京都で手続きを済ませてから、夜9時半ごろ塾に行きました。塾頭に報告すると、塾頭が『ヨッシャー!!!』と大声で喜んで下さって、その声を聞いて森口先生も教室から出てきて、抱きついて喜んで下さって、東先生も報告すると、今までの東先生とは一転してすごく喜んで下さいました。
 正直、自分の番号を見つけたときよりも、塾で先生達に報告したときの方が嬉しかったです。最後の最後の喜び方・喜ばせ方まで『プロだな』と思いました。

 以前は『第一志望じゃないところに出願したら、合格しても複雑な気持ちになるんじゃないだろうか?』と思っていました。でも、センター後にはこれまでやりきった感があったので、志望校を変えることに後悔はなかったし、今も複雑な気持ちはなく、純粋に合格に満足できています。
 合格後、塾頭に「あそこで京大に切り替える決断ができたことが、お前の努力の成果だ。」と言ってもらえて、嬉しかったです。

 受験勉強で学んだこと、學進会の授業で教わったことは、知識や解法だけじゃなくて受験以外でも役に立つことだと思います。今後はこれまで塾でいろんな先生に言われた『勉強以外の雑学』と『思考水準を深めること』をテーマとして頑張っていきたいと思います。

 三年半、本当にありがとうございました。