国際基督教大学(ICU) 教養学部

早稲田大学 国際教養学部 不合格
国際基督教大学(ICU) 教養学部アーツサイエンス学科 合格
上智大学 外国語学部英語学科 合格
立教大学 異文化コミュニケーション学部 合格
青山学院大学 国際政治経済学部国際政治学科 合格
立命館大学 国際関係学部 合格
立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部 合格

1 大学生になって
 大学に入って半年経った今の気分は「東京楽しい! 大学生最高!」です。毎日英語を使ったり、広大な芝生で友達とおしゃべりしたり課題をしたりするICUでの生活が好きなので、ICUに進学できて本当によかったです。
 私の大学入試は10月の早稲田のAOから始まりました。AO入試までの1ヶ月間は早稲田の英語の過去問をとき、英作文を書いては栗林先生に添削していただいてました。自分の得意な英語1科目の入試だし、英語漬けの毎日でできる限りの努力はしたため、もしかしたら合格できるかもと考えていました。しかし、結果は不合格。敗因は試験中の焦りだったと思います。試験後半で時間が足りないことに気づき、頭が真っ白になりました。冷静に読めば理解できたはずなのに、いくら読んでも問題文が全く頭に入ってこなくなりました。一般入試の3ヶ月前にまさかの英語で挫折を味わい、自分の英語力への自信を失いました。さらに、友達が難関大学のAOや公募推薦に合格するのを見て、自分だけAOに落ちたという絶望感がありました。AOの結果を報告しに行ったとき、栗林先生が「帰国子女ばかりが受験する国際系のAO入試を受けた事自体がすごいから落ち込まなくていい」とおっしゃってくださり、心の支えになりました。友達や両親も不合格だった私を慰めてくれて心強かったです。
 しかし、不合格に絶望し、自分の英語力を不安に思っているのは時間の無駄だと思い、合否発表の次の日から一般入試の勉強を始めました。しかし、共通テストでは、数学が壊滅的だったので早稲田の国際教養は受かりそうにありませんでした。そこで早稲田は諦めて、もう1つの第1志望だったICUの過去問を2週間ひたすら解きました。本番では、適度に緊張していたおかげで人生最大の集中力を発揮し、英語を試験終了30秒前に自信を持って解ききりました。他の2科目もそこそこ手応えがあり、もしかしたら合格したかも、、とか考えていました。それから5日後の2月10日、母と「合格」の二文字を見て大喜びしたのは今でも鮮明に覚えています。
 結果的には、早稲田の国際教養はAOも一般も落ちましたが、後悔はしていません。今だから言えますが、中学からAO前まで英語は順調だったため、AOで挫折を味わって気合いを入れ直す機会になってよかったです。AOを受けていなかったら、一般入試で緊張して焦り、ICUも不合格だった可能性が高い気がします。また、早稲田の一般の英語は過去問と比べて一番できたと思います。国際系は英語の配点率が高いため、他の私立も英語のおかげで合格したと言ってもいいくらいです。英語に関しては、自分が一番好きで得意な科目だった上に、塾生や高校の同級生の誰にも負けたくないとプライドを持って勉強したため、満足の行く結果が出せてよかったです。AOで一度挫折を味わい、自分の弱点に気づいたからこそ、一般入試で成功できました。AOに落ちても一般入試まで勉強を続けてこれたのは、自分と同じように一般入試に向けて努力している友達や、思うように結果が出ず私が泣いていたときにそばで慰めてくれた両親、「AOではなく一般入試が本番」とずっとおっしゃていた塾頭のおかげです。

2 勉強方法とアドバイス

英語
 大学入試における英語の基礎は文法と単語だと思います。高2までは文法を意識しなくても、ノリで文章を読めましたが、高3になってなぜか読めなくなった事に気づきました。難関大学の文章はテーマが難しい上に一文が長いため、文法を意識しないと筆者が何を言っているのか分からなくなるときがあるからです。スタンダード英語やハイレベル英語で「この文章の文法は、、、」という解説がよくありますが、あれは本当に大切です。最初は文法を気にしながら読むのは時間がかかり、面倒くさかったです。しかし、文法をつかむのに慣れると、文章を読みやすくなり、時間短縮にも繋がりました。
 また、英単語に関しては、中3から高2の秋までシス単、高2の冬にリンガメタリカ、高3は速読英単語上級編とたまにリンガメタリカをしていました。リンガメタリカは様々な分野の知識が詰まっていて、文章を読むときの雑学として役に立ちました。速読英単語上級編はシス単でカバーしきれていない単語が多く掲載されており、早稲田やICUの入試で大変役に立ちました。単語帳を2、3周しても覚えれない単語や過去問にある自分の知らない単語はルーズリーフに書いて、重点的に覚えるようにしていました。そのおかげで単語力が伸び、授業中に他の人が知らない単語を自分が答えれたときはとても嬉しかったです。
 英作文に関しては、passingで習った表現を活用し、中学英語を使うようにしていました。また、英作文のネタを増やすために、リスニング練習も兼ねてNBCやCNNなど英語のニュースを聞いていました。英語のニュースのスピードは鬼速なので、二次試験でリスニングが必要な人向けかなと思います。情報収集をしたり雑学を増やしたい人は、Youtubeやネットなどでニュースを見ることで英作文のネタが増えたり、英語や現代文が読みやすくなったりすると思います。AOでの反省を踏まえて、どんなに緊張してても、焦らずに理解できるスピードで緩急をつけて文章を読むことを心がけるようにしました。具体的には、1パラと最終パラグラフは筆者の主張が書いてあるためしっかり読む、トピックセンテンスもその段落で言いたいことなのでしっかり読む、例はあまり重要でないことが多いため軽く読む、わからない文章があってもとりあえず先を読むなど、スタンダード英語とハイレベル英語で習ったことを意識して過去問に取り組んでいました。
 最終的には、早稲田やICUの英語も制限時間内に理解して読めるようになりました。

数学
 私は数ⅡBまでを受験に使いました。中高一貫だったため、高校数学を始めたのは中3のときでした。中3の頃は授業についていくのが精一杯で、基礎問題は解けるけど、少し難しくなると解けないという状態でした。高1になっても授業は難しくなるばかりで、数学少し苦手かもと思い始めました。そんな中でも、塾頭や花田先生が黒板に◎で書くことは大切なので覚えるようにしていました。高2になって受験問題を解き始めたときに◎の大切さに気が付きました。高3になると、スタンダード数学とハイレベル数学の両方を受講し、予習復習の毎日でした。忘れていた知識や公式は過去の授業ノートですぐ復習するようにしていました。ハイレベル数学は授業内容も受講生の数学力も自分とは比べ物にならないくらいハイレベルだったため、自分はとにかく授業についていくのに必死で、一番前の席で食らいつくように聞いていました。共通テストの数学はかなり悲惨な結果でしたが、スタンダード数学やハイレベル数学で身につけた数学力のおかげで私立の数学はちゃんと解けました。

国語
 文系なのに国語はずっと苦手でした。特に古文が嫌いで古典単語の暗記を後回しにして英単語ばかり覚えていました。古典単語を高1の頃から覚えるようにしていればよかったと後悔しています。現代文は感覚で解くものだと思っていましたが、現代文に解き方があることを東先生の授業で学び衝撃を受けたことを覚えています。中3までは感覚で解いていたため、理論で解く癖をつけるのは大変でした。入試問題の現代文は一読しても理解できないことがあり、感覚で解くと間違えるので理論で解けるようになっていてよかったです。国語は苦手で嫌いでしたが、入試前3日まで諦めずに過去問を解いて、古典単語や古典常識を暗記していたため、入試本番の国語は手応えがありました。
 長々と勉強方法を書きましたが、勉強に集中できる場所や勉強方法は人によって異なると思うので、是非自分に合ったスタイルを見つけてください。

 小5からの8年間、学進会で大変お世話になりありがとうございました。