~マスターオブ数学 奮闘記~

高3の授業選択で、マスターオブ数学を受けていいと言ってもらったときは驚きましたが、とても嬉しかったです。ただメンバーを知ったとき、福高生が自分だけだということに少し不安を感じました。また、授業を受けるうちに、『この中で自分がいちばんできないんだ…』と分かるようになり、焦りを感じるようにもなりました。
 逃げることができないようにと、自ら一番前の席を選んで座って、何とか授業の足を引っぱらないようにと必死でした。思わず授業中に泣いたこともあります。『今日の授業でやめさせられるかも知れない』と思いながら、毎週授業を迎えていました。

 高3初めの面談…何を言われるんだろうとビクビクしながら塾に行きました。そこで思っても見なかったことを言われました。
「君は今、精神的にとても不安定だからどの先生も君に遠慮しているよ。」
 とてもショックでした。學進会の先生方が…塾頭までもが遠慮してしまうほど不安定なのか?と初めて自覚しました。その後先生の話しを聞きながら、『変わらなくちゃいけない』と思いました。
 よく塾で聞いていた『明るく・元気に・逞しく』 これだ!!と思い、自分に言い聞かせました。あとはとりあえず笑うようにしました。やり過ぎて、学校ではヘラヘラしていました。だからといって全て上手くいったわけではなく、相変わらずマスターオブ数学の授業はつらかったです。けど、『やめさせられるかも』ではなく『まだやめろと言われていないんだから、塾頭を信じて頑張ろう』と思うようになりました。
 次第に…20問に1問くらいは解けるようになりました(笑)。その一問が嬉しくて、思わず塾頭に言いに行ったこともあります。

 それ以上の進歩は残念ながらありませんでしたが、何とか最後まで受講することができました。実際、マスターオブ数学で習ったことが習得できているかどうかは謎です。ただ、『1年間やりきった』という自信と経験を得ることができました。

 マスターオブ数学を受けることができてよかったと、心から思う今日この頃です。