兵庫県立大学 経済学部 

僕は中学3年生の夏から、三年半ほどお世話になりました。
 高校でも部活を続けて、週1回ずつのFitで英数しか受講していなかったので、他の生徒に比べて授業を受けた時間は短いですが、その短い時間の中でも僕は全ての先生にお世話になりました。

 その中でも特にお世話になったのは、やはり塾頭です。塾頭はビビリでヘタレな僕の性格を誰よりも見抜いていらっしゃったと思います。だからこそ先生は、真剣に話しながらもジョークを交えて、僕を支えて下さっていたのだと思います。

 僕は兵庫県立大学に後期入試で合格し、通うことを決めましたが、第一志望は前期で受けた大阪府立大学でした。そこを第一志望に決めたのは、高2のはじめだったと思います。理由がいくつかあります。
 1つは塾頭と志望校について話をしているときに、部活と上手く両立をはかるためにいかにして教科数を絞るかということを聞き、少ない教科数で受験できて、その中でも自分でギリギリのものを探した結果だったということです。今思えば、あのアドバイスも僕の性格を考えてのことだったのではないかと思います。

 そしてもうひとつは、漠然と大阪府立大学を第一志望にしていた模試の結果をみた森口先生の「厳しいけれど、全くとどかんわけでもないなぁ…。部活もやって、大阪府立大学へ行けたら万々歳やけど…。」という言葉でした。この言葉を聞いていて、何気なく目指していたものが自分が部活との両立を目指す上での1つの到達目標となりました。

 まあ、実際にはそこに手が届きませんでしたが…。ただ、兵庫県立大学に決まった今、それほど後悔はありません。というのは、やはり前期で大阪府立大学を受験することができたからです。
 センターの結果から考えると、大阪府立にはそこそこのアドバンテージがありました。センター逃げ切りを考えていただけに、正直府立大学を受験することをあきらめ、前期に兵庫県立大学を受けようかとも考えました。しかし、最終的にどちらにもチャレンジする受験を選び、、前期に大阪府立、後期に兵庫県立という受験にしました。
結果的に、『前期に兵庫県立を受験していても同じではないか?』と思われるかも知れませんが、前期で大阪府立を受けていなければ、今自分はかなり後悔していると思います。
苦しい受験にはなりましたが、自分の第一志望に挑戦して良かったです。なので、もしこれを読むみなさんが受験の時に逃げ出したくなることがあっても、最後に後悔しないように、少しでも可能性があるならチャレンジしてもらいたいです。

 中学生にしても高校生にしても、3年生になれば多くの人が不安を抱えると思います。そんな時は塾の先生方に相談して下さい。先生方は絶対にウソ(大人の都合)を言いません。だからこそ、現実をみることになり怖いかも知れません。それでもいつかは向き合わなければならないし、正直に話して下さるからこそ、その言葉は絶対にみなさんの力になると思います。

 僕も成績が伸びず、模試の結果が思わしくなかった頃に、先生達に模試結果を見せるのが怖い時期がありました。でも、先生方はいつも良いことも悪いこともハッキリ言ってくれます。その言葉を聞くことで、気持ちを前に向けることができました。 

 前期試験に出発するとき、前期試験から帰ってきたとき、前期試験に落ちたとき、いつも先生方の言葉に助けてもらいました。
 本当は、第一志望に合格して、先生方に一番の形で恩返しをしたかったのですが…。
 それでも後期の合格報告では、塾頭と森口先生と奥さんから『おめでとう』と言ってもらえて、最後まであきらめなくて良かったと、心から思えました。

 これから大学受験に臨むみなさん。努力が必ずしも最高の形で結果になるとは限りません。それでも受験を乗り越えたときには、きっと何か得るものがあると思います。なので、長いようで短い時間を精一杯頑張って下さい。

 長く、グダグダした文章になってしまいましたが、先生方、奥さん、三年半、本当にお世話になりました。
 そして、こんなどうしようもない僕を最後まで助けていただき、ありがとうございました。

追記

 勉強なんてハッキリ言って、全部が全部面白いわけじゃない。でも、面白くないものを面白くないと思ったら、なお面白くない。だから、面白くないものも面白いと思って欲しい。
 それくらい頭がズレている方が人生は楽しめると思います。

 勉強に打ち込むのもあり。
 部活に打ち込むのもあり。
 勉強と部活の二足のわらじを履いてみるのもあり。

 ただ、しんどい時こそ笑うことを忘れないで下さい。そして自分の願いが叶ったときに一緒に喜んでくれる誰かを見つけ、辛くなったらその人の笑顔を想像して下さい。そうすればきっと、頑張る元気がもらえると思います。