京都教育大学 教育学部

小学校の時から7年間お世話になり、多くの先生方に支えられて高校受験、大学受験を最後までやりきることができました。ありがとうございました。

 高校に入り、3年間ひたすら野球に打ち込んできました。文理科学科には運動系の部活をしている人が非常に少なく、勉強に対する意識が全然違いました。私は塾のない日は夜の9時まで練習するような生活をしていました。本当はダメなので、下級生のみんなは真似しないようにしてください(笑)もしくは、バレないようにやってください。でも、そんな生活のおかげで、大学から野球で推薦をいただくことができました。
 しかし、気がつけば定期テストの順位は最下位近くまで落ちていました。それでも模試の順位は文理の人数圏内にいたので、そこまで気にしていませんでした。推薦入試を考えている人以外、定期テストは赤点さえとらなければ、良いとも言えます。

 さて、そんな私の受験勉強が本格的にスタートしたのは8月。その時は後期に受けた大学を第一志望にできるかどうか?くらいの学力しかありませんでした。私は教育学部を志望していたので、センターの比重が大きく、2次の科目数が1科目あるいは小論、面接出あることが多く、塾頭からは「とにかくセンターの勉強をしろ。」と、言われ続けました。その言葉を信じて、センター対策だけひたすら勉強しました。結果…難関私大にもセンター利用で受かることができました。国公立、私立に関わらず、自分の志望する大学、学科の特徴をしっかり理解して勉強したことが、学力向上に繋がったと思います。

 私は少し特殊なタイプだったのか、なかなか志望校の順番づけができませんでした。それは、行きたいところがなかったとか、そういうことではなく、むしろ行きたいと思う大学が多く、本当に最後の最後まで悩みました。国公立についても、前期に受けた大学と後期に受けた大学と、どちらにも行きたいと思っていたので、後期の大学に行くことになっても全然後悔はしていません。もちろん、前期落ちた時には、今までにないほど泣きました。自分の番号がなかった時のあの感情は、きっと忘れることはないと思います。私立についても一番行きたかった大学は落ちていたため、もう限界かな?と思いました。しかし、前期をボーダーで受けると決めた時に親と話した『受けない後悔はしないようにする。」という言葉を思い出し、ダメ元で後期を受けました。後輩たちにも少しでも可能性があるなら、挑戦してみて欲しいと思います。
 一番行きたかった私立に落ちたと書きましたが、実は後期の合格発表の2日前に繰り上げ合格になりました。受験期で一番嬉しかった瞬間でした。しかし、ここで本当に困りました。後期の大学か?私立か?…どちらにも異なる行きたい理由や良さがあり、自分の中で何を最優先するか悩みました。私立と国公立の良いところ、ダメなところをそれぞれ書きだし、自分のやりたい野球ができる国公立を選びました。周りの人に「なんで私立に行かないんだ?」と言われました。もちろん、偏差値・学校のランク・周りの人の評価を考えると私立の方が上です。しかし、それは周りにどう思われるか?でしかなく、自分がどうしたいかではないのです。私の高校では、行く大学のランクがその人の評価のようになっています。そうした環境では、どうしても周りの評価の高い大学に行こうとする子が多いです。ですが、周りの評価は一瞬のことです。大学に入ってからの四年間は誰のモノでもない、自分だけのモノです。周りに振り回されず、自分を大事にして志望校を決めてください。

 余談ですが、僕は教育学部を受けている最中に教師になりたいかが分からなくなりました。しかし、後期に向けて面接練習をする中で自分について整理することができ、教師になりたいという気持ちがより強くなりました。
 みんなも自分の夢ややりたいことに迷った時は、面接練習とまでは行かなくても友達と夢の話をするなど、自分を見つめ直す時間を作ってみてください。目標が正確でないと正しい努力はできません。

 長くなりましたが最後に、個人的には勉強より部活の方がしんどかったです(笑)。それでも、ツラいことに変わりはありません。でも、絶対に1人だと思わないでください。同じ空間で共に勉強する友達、アドバイスをくれる先生、支えてくれる家族。その人たちを大切に思って、夢に向かって突き進んでください。

 言葉にするのが難しく、上手くまとめることができませんでしたが、この体験記が何か少しでも誰かの役に立つことができたなら幸いです。

 本当にありがとうございました。