大阪大学 人間科学部

大阪大学 人間科学部 合格
同志社大学 社会学部 教育文化学科(一般/セ利)合格
関西学院大学 社会学部(一般/セ利)合格

 挑戦してよかった。第一志望合格をつかみ取れた今、本当にこれに尽きます。センター試験では、文系科目で作った貯金を数学で全て切り崩してしまい、ボーダーギリギリの出願になりました。1ランク下げて出願するという選択肢もありましたが、あのときの私はいつになく強気で(笑)やっとここまで来れたのに、本気でぶつかることのないまま後悔するのが嫌で、勇気を出して阪大に出願しました。リスクを背負う覚悟を決めたからには、絶対このチャンスをモノにしたい!センターのリベンジをしたい!そう燃え上がる気持ちがありながらも、1ヶ月先の自分がどこにいるのか分からないという…初めて経験する不安と戦いながら過ごした1ヶ月でした。それを乗り越えた今、達成感と安堵と…いろんな感情がこみ上げてきています。

 小5の時に學進会に入塾してからは、ただただ先生に褒められたくて勉強していました。小学校の頃は、特に見やすいノート作りに情熱を注いでいたような気がします。復習しやすいノートを作れたことが、高校からの勉強の土台になりました。塾の授業を通して、勉強はただの面倒臭いだけのモノじゃなくて、ちゃんと実生活で生きてるってことを学べたからこそ、今まで勉強を頑張ることに意味を見いだせたんだと思います。『勉強、超楽しい』とか思いながらやってたわけでは決してないけど、英語の長文を読みながら新しい知識を得たり、現代文を読みながら知らない世界を知ったり、そういうのは楽しいと思えました。

 私は中学から陸上を始めたのですが、出られる限りの試合に全部出て、部員の中でも一番最後まで残った結果、中3の引退レースは機械トラブルでタイム無し…という衝撃の展開でした。200mをゴールしてからそれが分かり、走って戻って再レースしましたが、もちろんボロボロで、真っ暗な南陵坂を一人泣きながら帰ったあの日のことは、今でもハッキリと覚えています。実はこの悔しさが理由で、高校でも陸上を続けることにしました。この決断は、時に私を苦しめましたが、辛いときも『自分で決めたんだから』と、自分を納得させ、なんとか折れずにやりきることができました。顧問の先生はすごく厳しかったけど、だからこそ勉強も部活も妥協を許さない姿勢が身についたと思います。ちゃんと歩けなくなるくらいしんどいメニューもあったし、嬉しい楽しいこと以上に苦しい悔しいことの方が多かったような気さえします。それでも高校で陸上を続けていなければ、出会えなかった人やできなかった経験も確かにあって、続けて良かったと心から思っています。

高校に入ってからの勉強は、中学までとはまるで別物で、特にFit数ⅠAの授業はひどかった…(笑)自分たちの受験数学に対する甘さを何度も指摘され、怒鳴られることもしばしば。私が答えなければ…というタイミングが多々あり、いつでも当てて下さいオーラを出すため、復習の鬼になってました(笑)
 部活をするという道をえらぶなら、それを言い訳材料にだけはしないという覚悟を持って、両立を頑張るのが義務です。私は朝早く起きて、1時間数学、お風呂で単語を覚える、ドライヤーをしながらノートを見返す…など、時間割を決めて勉強していたので、隙間時間を勉強で詰めるというのが当たり前になっていきました。慣れるまではメッチャしんどいけど、習慣にしてしまえばコッチのもんです。目が開いている時間はテキパキ動いて、布団に入ったら秒で死んだように眠るという(笑)超メリハリのある生活でした。

 しかし、模試で安定した結果が出るのは1,2年のうちだけで、高3になってからは、マーク模試はとれるけど記述模試はとれない…という、部活生特有と呼ばれる状況に陥り、特に数学はボロボロでした。それでも『伸びたな』と思うタイミングが1回だけあって、それが夏休みでした。6月に部活を引退してから、勉強時間が1日3時間増え、夏休みは朝8時半から夜10時まで自習室に入り浸り、ハイレベル数学の予習に熱を注いでいた時期です。ちょうどあの頃から「これはあの問題で習った、あの知識や!」と、繋がる瞬間が増えました。8月に受けた模試では、京大のボーダーに迫るまで成績は上がりましたが「これが秋まで持つかな~、もたんよな~」と思っていたので、慢心することなく受験勉強に励むことができたと思います。
 案の定、高3の秋からは一生懸命やれば伸びるような世界ではなく、2年半の演習不足のしわ寄せがジワジワとやってきました。得意だと思っていた英語でさえボロボロで、センターとドッキングで使う全統模試ではE判定でした。でも、そんな撃沈模試を見せても先生方は優しく励まして下さり、『これが君の実力ではないことは知っているから』と花田先生に言ってもらったときは、本当に救われた気がしました。部活で疲れていても、塾の授業が苦痛だったことは一度も無く、むしろ元気をもらえる場所でした。


 この3年間は、悩んで苦しんで…決して楽な生活ではなかったけど、勉強も部活も頑張るって自分の意思で決めたんだから絶対中途半端にしたくないと思って、もがき続けました。

 しんどいときは『私は今試されてる~~』って言い聞かせて踏ん張りました(笑)やれることは全部やって二次試験に臨めたので、終わった瞬間は、やりきったという達成感とか、ここまで頑張って落ちても悔いは無いっていう思いで、帰りの車は大号泣でした。周りの支えの大きさとか、受験を通していろんなことに気付けたし、人間としてこんなに鍛えられた3年間はなかったです。最後まで諦めないって口で言うよりずっと難しいけど、粘って、耐えて、最後の最後で良い報告ができて本当によかったです。

 この3年間、志望校合格に向かって努力してこられたことを誇りに思います。センターリサーチ後のあのとき、下げずに勝負に出てよかったです。
 良い学習環境を与えて下さり、第一志望合格へ導いてもらえたことへの感謝はもちろんですが、それ以上に、私にとっては一生に1度の大学受験の価値を教えて下さった學進会の先生方には本当に感謝しています。結果が振るわなくても、信じて待っていてくれる場所があるということが心の支えでした。

 塾での思い出を書き連ねていたら、こんなに長くなってしまいました(笑)

 寂しいので、また帰ってきます。8年間、ありがとうございました。