大阪大学 経済学部

「…自分の番号がない。」(開示後、7点不足と判明)

 1年前、不合格が決定した瞬間。今まで3年間積み上げてきたものが、あっけなく全否定されたように感じ、絶望しました。
 模試では、A判定が出ていた国公立にも滑り止めにも落ちてしまい、學進会の先生達や親に対して、恥ずかしく、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。後輩のみなさんには絶対に経験してほしくありません。

 結局、京都の大手予備校で浪人させてもらうことになったのですが、以下では學進会と比較した予備校について書いていきたいと思います。(理・社は割愛します)

★数学

 予備校では、夏まではひたすら教科書レベルの基本を、夏以降からは実戦レベルの内容を扱います。テキストにはいわゆる『受験での流行りの問題』を多く取り扱っている印象を受けました。ただ、學進会の定番テキストなら入っていたはずの典型的問題が入っていなかったりして、不安な分野は學進会の授業ノートを見返していました。
 授業は4~6人の先生が自分の担当になりますが、先生によって、わかりやすさ、考え方もまちまちで、『自習した方がいいな、これは』と思う授業は出席せず、自習していたこともありました。
 ただ、大学別の講座があり、それぞれの大学での頻出分野を扱っていたり、過去問をテスト形式で解く授業はためになりました。

★国語

 予備校に入って一番成長したのがこの科目です。學進会で東先生に教わった基礎に予備校で習うことを自分なりに組み合わせて、試行錯誤しました。東先生は「本文内容が分からなくてもいいから、○○と○○をチェック!」とおっしゃいます。自分も現役の時は「何言うとるか分からんな、この文章…でも、とりあえずチェックはつけよ。」ぐらいで、機械的に読解していました。(これでも現役の時、阪大二次で5割5分とれました)
 しかし、予備校に入ってからは「本文が何を言わんとするのか」を考えながら(さっきの○○と○○がそのキーになります)数をこなしていくと、マーク模試では8~9割に安定するようになりました。

★古文・漢文

 予備校の授業では「東先生ならもっと上手く説明・解説しはるのになぁ」と思うことも多々あり、進度も遅く、途中からは予備校の授業は切って、自習していました。
 東先生の古漢の文法ノートと単語帳を頭に入れてしまえば、予備校の授業は必要ありませんでした!

★英語

 予備校の授業はとにかく進度が遅い!3~4時間で600~800語の長文を終えるなんてことはザラにありました。
 予備校で新たに学んだことはほぼ無く、森口先生・花田先生に教わった知識をしっかり身につければ、こちらも予備校の授業は必要ありません。
 ただ、これは學進会でも予備校でも言えることなのですが、与えられた長文を読むだけでは、私大に通用する速読力が身につかないと感じました(自分の力不足かもしれません)そこで、自分の志望する私大の長文を制限時間を設け、直読力を鍛えました。

★その他

 予備校には、100人前後からなるクラスが文・理・国・私別にそれぞれ2~4クラスあります。(成績・志望校順に割り振られます)担任も1クラスに1人つき、膨大なデータに基づいて色々なアドバイスがもらえます。ただ…學進会のように実際に何かの科目の先生ではないので、具体的な勉強の相談はしづらいです。
 授業をする先生は、1日の間に全国の校舎を巡り、授業するので、ジックリと質問対応に答えてもらうことはほぼ不可能です。
 學進会のように、自分の授業中の反応・学力・性格を考慮した上でアドバイスしてもらえないので、自立して勉強を進めることになります。

 また、塾頭がよくおっしゃるように『浪人してもチャンスが1回増えるだけ』です。

 予備校の授業で成績がメッチャ上がるなんてことはありません。現役でも浪人でも自分次第です。(ぶっちゃけ僕的には「學進会の授業 > 予備校の授業」でした

 長々と書いてきましたが、現役・浪人を通して感じたことは、『明るく・元気に・逞しく』が大切だと言うことです。ビビリな性格で、自信が無かった僕は、本当に損したことが多かったと思います。ポジティブに受験を乗り切ってください。案外、学力以上に大切なことだと思います。

 現役で受かって恩返しすることができませんでしたが、一浪して合格報告できて、本当に嬉しかったです。

 學進会で学べて幸せでした。ありがとうございました。