奈良女子大学 理学部

「明るく・元気に・逞しく」塾頭がいつもおっしゃっている受験生の姿勢…この言葉がどれほど大切なことなのか、身をもって感じた受験でした。

 センター試験の自己採点後「もう終わったな…」と思いました。得意教科であるはずの生物で大失敗し、その後の理系科目もボロボロ…。いくら楽天的な私でも、第一志望が絶望的なことくらい分かりました。それからセンターリサーチの結果が出るまでの数日間は地獄のようでした。もう思い出したくもありません。

 センターリサーチの結果、3社中1社がC判定で、2社がD判定。合格率50%のボーダーからマイナス40点…。これまでの模試でA判定が出ていた奈良女子大学でこの有様でした。
 第一志望が無理なら、せめて奈良女に行きたいと思い始めていた矢先のことで、かなりショックでした。センター試験でここまで決まってしまうものなのかと、自分のとった得点を恨みました。こんなことになるのなら、もっとセンター重視の勉強をするべきだったと思うこともありました。ですが、私が學進会で鍛えてもらった武器は二次力です。センターで失敗しても、それを挽回できるだけの力はあるはずだと塾頭に言われ、奈良女を受験することに決めました。

 受験校が決まってからは鬼のように勉強しました。午前中は学校の図書館で、午後は塾の自習スペースでひたすら過去問と問題集をやりました。
 奈良女の英語は英作や和訳があるので、森口先生に添削してもらいました。英語は毎回の模試で比較的安定して得点できる教科だったので、本番も安心して臨めました。
 数学は基本的なことが多く、塾で扱っている問題の方が難しく感じました。本番でも全問完答でき、数学は苦労せずに済みました。
 私の場合、問題は理科でした。特に奈良女の理科は完全記述方式で、幅広い知識が問われます。私は化学と生物で受験しましたが、化学は頻繁に出題されている分野を重点的に塾のテキストで復習し、分からないところは桐村先生に質問しました。さらに重要問題で苦手分野を反復演習して不安を払拭しました。こうして万全の体制で臨んだ理科でしたが、こちらの意表を突く問題が出題されて動けなくなることもあり、全くと言っていいほど手応えのない状態で終わってしまいました。
 このような有様で-40点を挽回できたとは到底思えず、これで正直落ちたと思いました。

 前期試験が終わるとすぐに後期試験の勉強を始めました。後期は小論のみだったので東先生に、塾が休み期間は学校の先生に添削してもらいました。
 今となっては笑い話ですが、本気で落ちたと思っていたので、小論を書きながら後期の大学に思いを馳せていました。

 そうして迎えた合格発表の日。結果を見るのが怖くて仕方ありませんでした。目をつぶってクリックした先の画面には、自分の受験番号がありました。
 一瞬心臓が止まったかと思うと急に鼓動が速くなって、喜びが胸にこみ上げてきました。辛かった時期が報われたと思うと涙が溢れて止まりませんでした。こんなに嬉しいものだとは思いもしませんでした。この瞬間、私の中で全てが良い想い出へと変わりました。

 後輩の皆さんに言いたいことは、たとえセンターで失敗しても、それで今までの努力が水の泡になったりしないということです。
 苦しい決断をしなければならないかも知れませんが、努力は無駄になりません。センターがどんな結果でもへこたれることなく、學進会での日々を信じて努力すれば、自ずと道は開けるものです。その際、出願校の決定は最重要課題です。迷ったら、私達を誰よりも理解して下さっている學進会の先生方に相談して下さい。
 そこら辺の予備校のデータは、あくまでもデータに過ぎません。一番信頼できるものは、何といっても日々の私達を見ていただいている學進会の先生方の確かな目だと思います。

 そして、どんな時も「明るく・元気に・逞しく」勉強することが重要で、これが案外難しいのですが、本当に大切なことです。

 
 私は受験を通して色んなことを学びました。受験なんてなければいいと思っていましたが、今はあってよかったと思っています。(センター試験はもうこりごりですが…笑)
 ここまで自分のやりたいことを我慢して、自分を追い込めて、勉強に打ち込むことは他にないと思います。学力だけでなく、精神力も鍛えられたように思います。
 応援してくれる家族や友達、支えて下さっている先生方のありがたみを知ることができたのも受験のおかげです。家族には、かなり心配をかけてしまいましたが、今とても感謝しています。

 學進会は、私にとって特別な場所です。ハッキリ言って、學進会なしで私の合格はあり得ませんでした。
 センターで失敗して落ち込んでいたとき、親身になって励まし、夜遅くまで相談にものっていただきました。「君ならやれる。自信を持ったらいい。」その言葉にどんなに勇気づけられたか分かりません。
 過去問の添削や小論の添削もお世話になりました。入試の日も塾のノートを見て心を落ち着かせました。塾の授業がつまったノートは私の宝物です。新生活にも持っていきたいと思っています。

 最後になりましたが、私は塾に通えて本当に幸せでした。もう授業を受けられないと思うと、とても寂しく思います。
 もっと先生方に安心してもらえる受験をしたかったですが、真っ向勝負の受験をさせてもらえたことにとても感謝しています。言葉では言い尽くせませんが、長い間お世話になり、本当にありがとうございました!