東京大学 文科三類 

學進会に通っている高校生の皆さん、保護者の皆さん、また學進会への入塾を検討されている皆さん。こんにちは。この合格体験記がよりリアルなものとして、皆さんに伝わればいいなと思いながら、PC片手にたまたま入った東京の喫茶店でつらつらと書いています。

先日簿記2級の試験があり、それに向けて1カ月ほど勉強をしました。自己採点の結果では9割弱取れていたので合格したと思います。久しぶりに何かこう「受験」というものに挑戦したことにより、大学受験当時のことを思い出したのがこの体験記を書こうと思ったきっかけです。

実はずっと忘れていました。先生方、申し訳ないです。笑

おそらく「東京大学 文科三類」と目次に出ていると思うので、合格した実績はあえて後述。次のような感じで書いていきます。読みたいところを読んでください。

1.簡単な自己紹介
2.合格実績
3.高校時代のスケジュール
4.意識して欲しい勉強についての考え5選
5.高校生、保護者の方へ
6.最後に
7.高校時代に主に活用した参考書・本

それでは早速書いていきますね。

1.簡単な自己紹介

僕は2015年3月に學進会を卒業しました。現在は東京大学の4年生で、次の3月に卒業予定です。1年のズレは留年によるものです。色々やっていたせいですが、まあ簡単に言うと遊びすぎました。

出身は福知山からさらに北部、天橋立のある宮津市というところです。田舎です。宮津市の出身者が東京大学に進学したのは実に10数年ぶりとのことでした。中学生の頃は生徒会長をしたり、サッカー部で部長をやったり、かなり楽しんでいました。今でも帰省すると地元の友人と夜通し遊んでいます。皆んな毎日働いていても遊んでくれるので。笑

高校時代に話を戻します。僕は京都共栄学園高校バタビア特進コースに通っていました。共栄を選んだ理由は、4つ年の離れた兄が通っていたからです。ちなみに兄は一橋大学に進学し、現在は京都北部で中学校の教師をしています。もしかしたら会ったことのある生徒もいるかもしれませんね。

兄は東進に通っていたのですが、その兄貴から「共栄の優秀な学生は皆んな學進会に通っている」と話を聞き、學進会への入塾を決めました。この判断は間違っていなかったと思います。

3年間、学校でも塾でもみっちりと勉強し、志望していた大学に進学。遊びすぎて何度か警察に追われたり(時効)、海外に学校と体育館を建設したり、企業で働いたり、友人と起業を試みたり。海外メディア(日本版)でライターとして書いた記事がTwitterでバズったこともありました。インタビューした方はこの前その記事経由でスカウトされAbemaTVに出ていたそうで、僕も早く出たいなと思っています。

とまあ色んな経験をして、来年の4月からは外資系の経営コンサルティング会社で働くことが決まっています。150カ国以上に展開している日本でもトップクラスの会社なので、引き続き努力が求められる環境です。

さてさて、なぜ冒頭でこんな話をしたかと言うと、共感のようなものを得て欲しいからです。

東京には、次元の違うような進学校出身の学生や昔から海外に住んでいたいわゆる帰国子女、一等地に家を構え鉄緑会などの有名塾に通わせるだけの資産を持った家庭など、京都北部の学生には想像もつかないようなクラスタが本当に存在します。

でも、僕はそんなわけじゃないし、もしかしたらこれを読んでいる学生、保護者のほとんどがそうじゃないかもしれない。それでも東京大学に進学することは可能です。ここで大事なのは、なぜそれが可能だったのかということ。

そのことを読む上で意識して欲しくて、冒頭に書きました。

ではここから高校時代の話をしっかり目に書いていきます。

2.合格実績

[合格校]
・東京大学 文科三類
・慶應義塾大学 商学部
・早稲田大学 政治経済学部 政治学科
・早稲田大学 法学部
・早稲田大学 商学部
・早稲田大学 文学部
・早稲田大学 社会科学部

[受験に使用した科目]
・国語
・数学ⅠA、ⅡB(暇な時に自分で数Ⅲをやっていました)
・英語
・世界史、日本史
・化学基礎、生物基礎

不合格の大学はありませんでした。東大、慶應は一般入試、早稲田は全てセンター利用です。ちなみにセンター試験の得点率は93~4%でした。

「滑り止めに滑る」ということだけは絶対に避けたくて、慶應受験の日まではずっと慶應対策をしていました。東大対策はそれ以降です。

ちなみに、東大入試の合格点は380点。その年の合格最低点が310点ほどだったので、かなり余裕を持って合格できました。入学後のクラスではたしか入試成績1位でした。

3.高校時代のスケジュール

高校時代は宮津市から離れて、綾部市にある祖母の家から通っていました。その方が高校には近いというのもありますが、何より宮津にいると友人と遊んでしまいそうだったからです。あえて厳しい環境に身を置くといった感じでしょうか。あの何もないJR淵垣駅を毎日行き来していました。

●高校1年生当時のスケジュール
朝6時:起床
朝6時半頃:電車に乗り学校へ
朝7時頃:学校に到着、始業時間まで図書室で勉強
その後、夕方まで授業
授業終わり後:図書室で勉強、図書室が閉まる時間まで
帰宅後:勉強
24時頃:睡眠

高1の夏まではひたすら数学を勉強していました。二次関数を相手に、毎日苦戦しながらやっていました。その他の科目にはあまり手を出さず、勉強したとしても英単語の暗記・古典単語の暗記くらいです。夏休みなんかは毎日14時間くらい数学をやっていました。秋以降は数学と、自分で苦手だなと思い買った現代文の問題集や英語長文読解などに取り組んでいました。

一方、學進会には授業以外では行っていませんでした。あの勉強するスペースの静かさ、15歳の僕には怖かったのでしょう。

もう一つ理由があるとすると、まだ高1で勉強内容も大したことがないように感じていたからでしょうか。受験生が赤本を開くのと比較すると、数ⅠAの青チャートを開くのは恥ずかしいというかなんというか。そんな気持ちもあったように感じています。

あともう一つ。根本的に人に努力をしている姿を見せることがあまり好きではなかったからです。「學進会に行って勉強してるぜ感」を出したくはなく、黙々と図書室で勉強している方が好きでした。勉強している様子はないのに模試では1位。その方が格好いいと思っていました。笑

1年生の秋頃には文系で進学することを決めており、だからこそ数学を得意科目にして他の学生と差をつけてやろうと考えていました。文系を選ぶ学生は基本的に数学が苦手です。「それなら逆に数学が得意になれば誰にも負けない強みになり得るな」という考えでした。

●高校2年生当時のスケジュール
朝6時過ぎ:起床
朝7時頃:電車に乗り学校へ
朝7時半頃:学校に到着、始業時間まで図書室で勉強
その後、夕方まで授業
授業終わり後:図書室で勉強、図書室が閉まる時間まで
帰宅後:勉強
24時頃:睡眠

この年にダイヤ改正があり、学校に行く時間が30分も遅れてしまいました。30分もあれば平日の5日間で2時間半も変わってくるので、その差は大きいです。ただ、その分質を高めようと思い、いつもより集中力を持って勉強するようになりました。

勉強科目は相変わらず数学だけ。この頃にはすでに「システム英単語」「速読英単語」をそれぞれ5周ほどしていたので、英単語の勉強はもうあまりしていませんでした。もちろん夏以降は受験まで残り1年という時期に突入するので、本格的に英語や国語にも力を入れ始めましたが。

この年に起こった大きな出来事としては、都会の進学校に通う学生と交流を持ったということでしょうか。夏休みに兵庫県西宮の駿台で開講される「エクストラ数学」への招待状が家に届き、學進会の夏期講座を2日ほど休んで参加しました。

事前に受けていた駿台模試で数学の偏差値が70ほどあったため招待されたのですが、一部の数学好きな学生だけが呼ばれるというものでした。行ってみると、周りは灘、東大寺学園、大阪星光学院、天王寺、洛南に洛星など関西が誇るオールスター100人程。はっきり言って、ビビりました。そんなメンツに京都共栄学園高校が並ぶなんて、高校生クイズの予選でしか見たことがありませんでした。

講座の内容などは割愛しますが、まあ想像もしないくらい難しいものでした。何とか食らいつき最終日のテストでは上位に食い込みましたが、良い経験になりました。東大や早慶への進学に向け、リアルなライバル達とこの時期に会えたことは本当に良かったと思います。何だか駿台の宣伝のようですね。笑

でも、ここで伝えたいのはライバルをハッキリ捉えるということの大事さです。

講座への参加の前に、塾頭には1対1で相談をしました。2日間も學進会を休むのですから。正直「そんなもの必要ない」と言われるのではないかと思っていましたが、全くそんなことなく「行っておいで」の一言。その時は特に何も考えていませんでしたが、塾頭としては、ハッキリとライバル達を見せたかったのかもしれません。

普段勉強していると、勉強して内容を理解することそのものが目的になりがちです。でも実はそうじゃない。あくまでも目的は、行きたい学校に行けるだけの実力をつけることです。受験は相対評価なので、もちろんライバルの実力を知ることも大事になってきます。そのことを塾頭はわかっていたのだと思います。

● 高校3年生当時のスケジュール
朝6時過ぎ:起床
朝7時頃:電車に乗り学校へ
朝7時半頃:学校に到着、始業時間まで図書室で勉強
その後、夕方まで授業
授業終わり後:學進会へ向かい、閉館まで勉強
帰宅後:軽く勉強
25時頃:睡眠

この時期になると學進会で勉強をすることが増えました。そうなった理由はいくつかありますが、大体高1の頃に通わなかった理由の裏返しです。笑

一方、夏休み以降やセンター試験の前などは全く勉強していませんでした。1日3時間も勉強すれば良い方で、全くしない日もありました。こう書くとかなり不真面目に聞こえるかと思いますが、ちゃんとその理由はあります。それは後述します。

4.意識して欲しい勉強についての考え5選

受験に向けて勉強をする上、僕が意識していたことがいくつかあるのでここでは5つ紹介します。

「時間を味方につけること」
「初動を早くすること」
「泥臭く人知れぬ努力をすること」
「目的を履き違えないこと」
「やる気は寝て待つこと」

です。

① 時間を味方につけること
時間は有限であるということは、受験においてまず理解しておかなければならないことでしょう。そうすると、その限られた時間を何に、どのように使うかが大事になってきます。例えば僕が実際に意識していたのは次のようなことです。

・通学時間は暗記時間に使う
→スキマ時間の活用。案外覚えられます。
・朝は数学の勉強をする
→目が覚めます。科学的にも朝に理系科目を勉強した方が良いとされています。
・寝る前は暗記科目の勉強をする
→寝ている間に記憶は形成されます。社会の勉強なども寝る前にしていました。
・記憶のサイクルを理解する
→「エビングハウスの忘却曲線」をぜひ調べてみてください。
・時間を決める
→「20分考えてわからなければ一旦保留しよう」「10分間で絶対に50単語暗記しよう」など、時間を意識すると効率的な勉強ができます。

高校1年生の当時からこうしたことを意識して勉強できていると、だいぶ効率的な勉強ができます。また、実際に僕があったこととして、オカルト的な話なのであまりしたくないのですが「夢の中で問題を解く」ことがありました。

二次関数の難問がどうしても解けず、3時間ほど考えても解けなかったので一旦保留に。その後も日を改めて考え続けるのですが、本当に解けず、でも悔しいし負けず嫌いなので答えも見れない。そんな状態でいたある晩、夢の中でその問題を解いてしまいました。笑 解いた瞬間よほど嬉しかったのでしょうか、目が覚めて真っ先に机に向かいました。運よく夢の中の解法を覚えていたのでそのまま書いて行くと、答えにたどり着きました。

こういう経験は稀かと思います。一旦気になる問題でも後回しにして、その分考え続けることの大事さを痛感しました。「時間が解決する」というのはこういうことを言うのでしょうか。

② 初動を早くすること
これは何においても大事です。

・気になることがあればすぐに調べる
・気になる科目があればそこから取り掛かる
・言われたことをすぐにやる
・大事だなと思った時にすぐにメモを取る
・「明日やろう」はシンプルにおバカさん

こんな感じですね。気になったことがあれば、すぐに先生に質問してください。自分の中である程度の考えを構築しておく必要がありますが、それが準備できたのならすぐに聞いた方が良いです。そして、その構築も素早くできるようになってください。

上で書いたように、僕は難しい問題もずっと考え続けるケースでしたが、それは考える力を鍛える為でもあります。ある程度鍛えられたら、その力をもとに初動を早くしていった方が良いです。

「先生の話を耳で聞いて、左脳で理解し、口ずさみながら手で早く書く。同時に右脳で疑問を投げかける」

このことを意識するだけでだいぶ変わってきます。訓練次第で早くなります。ちなみに、左脳は論理的思考を担い、右脳は勘や直感を担うとされています。

③ 泥臭く人知れぬ努力をすること
學進会に通い、勉強することは非常に大事です。ライバルが隣で問題を解く中、あいつには負けられないという想いが芽生え、やる気が上がります。支えとなる先生方もおられ、あんなに気持ちを後押しする空間はありません。

でもここにはある落とし穴があります。それは「學進会で勉強をすることが目的になってしまう」ということです。

受験で大事なことは9割9分學進会で学ぶことができます。でもやっぱりそれだけじゃダメだと、僕は思っています。あ、全く否定するつもりはありません。先生方、お許しください。笑

何が言いたいかというと、「塾に通う=賢くなる」ではないということです。繰り返しますが、受験勉強の目的はあくまでも行きたい学校に行くだけの実力をつけることです。

「あんなに塾に通っているのに」「あんなに先生にアドバイスをもらったのに」

そうではないということです。受験会場に立つのは、他でもなく自分自身です。環境に依存せずに努力を続けること、その積み重ねが当日の自信に繋がります。

人に見られない所で努力をできる学生こそ、一番合格に近い存在だと思っています。

④ 目的を履き違えないこと
何度か出てきている「目的」という単語についてです。勉強の目的は、行きたい学校にいけるだけの実力をつけることです。

同級生をふと見渡してみてください。塾のテキストを何度も何度も、何周も何周もして、でもいつも同じ問題を間違えてしまう。そういう学生はいないでしょうか?

學進会では、同じ問題を何度も解くことが大事とされています。これはその通りです。テキストがボロボロになるまで繰り返し、手で覚えられるようにする。これには前述の泥臭い努力が必要になります。

でも、努力の方向性を間違えてはダメです。「何周もする」ことが目的になってはいけません。それが目的になってしまった学生は、少し捻られたりした時の対応ができなくなってしまいます。

極論、一度解けたのであればもうその問題を解く必要はないと僕は考えています。正しく言うと、「理解できたのであれば手を動かさなくて良い」という意味です。

解法や解くための道筋を思いつくヒントは、普段から問題に接した時に何を考えているかにあります。10回同じ問題を繰り返すことはあくまでも作業です。それは目的ではありません。それよりも、「なぜこの解法を思いつくのか」「この解き方に到るまでにどんなインプット情報を用いたのか」を考えることが大事です。

そしてそういう勉強の仕方をしていると1回のアウトプットの質が非常に高くなります。その質を維持するために、間隔を空け定期的に同じ問題に当たるのは良いことです。新しい発見もあるかもしれません。

でも受験勉強は基本的に時間がない中で取り組むものなので、大事なところだけ手を動かすようにしてください。頭の中で深く、網羅的に考えることができるようになった時に、その分野は得意と言えるようになったのかもしれません。

⑤ やる気は休んで待つこと
ここまでの内容と対極的ですが、やる気は自然と湧き上がってくるものだと考えています。

もちろん、自分にとってやる気となるものがあればそれをトリガーにするのも全く悪くないですし、むしろそうするべきです。ただ、どうしても勉強するやる気が出ない、どうしてもモチベーションが上がらないという時期が多くの学生に存在するのもまた事実です。スランプとは別物です。

僕もこういう時期がありました。「今頃皆んな勉強してるんやろな」と思いながら、ペンを持つ手に力が入らない。頭に入ってくる情報量が少なく感じる。そういうことがわりと多くありました。

あとは模試の後。自己採点をして、やらないといけないことが浮き彫りになったはずなのになぜかやる気が出ない。逆に、思ったよりも上手くいって油断しそう。

そういう時に僕が取っていた選択肢はただ一つ。「休む」ことです。僕にとっては「休む」=「家で寝る」か「カラオケに行く」か「遠くに出かける」でした。

勉強はリラックスしてやった方が絶対に捗ります。もちろんやらないといけないことを後回しにするのは本来良くないことです。でもやる気が起こらないなら、起こるのを待てば良い。それだけの話です。

そしてそういうパターンになった後、やる気が出てからの集中力はものすごい力になります。「勉強をサボった分やらないといけない」という前向きな力が働くからです。受験はライバルとの戦いであると同時に、自分との戦いでもあります。やる気が出ない自分がいるなら、もう一度やる気が出るまで休むのも長い目で見ると得策です。

5.中学生、高校生、保護者の方へ

こんな目次をつけていますが、特に偉そうなことを語るつもりではないです。

振り返ると、受験は相当な体力が必要だったなと思います。もう一度やり直すとしても、当時のモチベーションを維持するのは厳しいでしょう。

京都府北部で学生をしていると、つい井の中の存在になってしまうことがあります。言い方はともかく、これは悪いことではないです。仲の良いからこそライバルに対する競争心もより激しくなりますし、負けた時には相応の悔しさがあります。

これを読んでいる方にとってライバルと呼べる存在が、きっと學進会にはたくさんいます。そのライバルに勝とうと思う必要はないです。でも、負けたくないという気持ちは持ち続けてください。「負けたくない」の気持ちは、勝っても尚残り続けます。ちなみに僕は在籍当時、塾頭に負けないことを目標にしていました。「若い頭で柔軟な解き方を見せつけてやる」という気持ちでしょうか。笑

井の中を出ると、全国中にライバルがいます。そのライバルのことも、なるべく早めに意識してください。「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」という有名な言葉があります。分からない生徒はすぐに調べるか、東先生に聞いてください。

そして、大学生になってからのことをできるだけ細部まで、鮮明にイメージしてください。どんなことでも良いです。遊んでも良い。研究でも良い。バイトでも良い。人間がイメージできることは、ほとんどのことが叶います。たまにそれで留年する人もいますが、まあそれはそれ。その分の学費を自分で払えるくらいの人間になりましょう。

長い人生、高校時代の3年間次第でかなり変わります。上手くいくと一生の成功体験になり、上手くいかなくてもその経験でしか語れないことがあります。がむしゃらに、ひたむきに頑張ってください。

そして保護者の方も、できれば勉強に関してはその子のことをある程度放っておいてあげてください。學進会は自分で努力する力と仕方を教えてくれます。受験を通して成長できる、勉強面だけでなく精神面でも支えてくれる塾だと思っています。

大学生になるとほとんどの学生が一人暮らしをします。そうなる前に、良い結果ならたくさん褒めて、悪い結果なら自分の失敗談を話してあげる。そういう時間を作って欲しいなと思います。大学受験は家族も疲れてしまいますよね。たまにどこかに連れて行くなどして、リラックスの時間を大事に一丸となって乗り切ってください。

6.最後に

かなり長文になってしまいました。でもいいですね合格体験記。自分も頑張らないといけないと思うきっかけになりました。

多くの卒業生を輩出して長年続いてきた塾だからこそ、卒業生の中には厳しい意見を言う人もいると思います。それもまた事実かもしれません。ただ、個人的には3年間お世話になったことはずっと忘れないつもりですし、きっとそう考える卒業生の方が多いと思います。

いまだに卒業生で集まると學進会の話になります。良いライバル達と出会うことのできた、最高の場所でした。本当に感謝です。

さて、田舎出身だと、都会に進学してきた時にかなりメリットになります。「田舎出身のやつ」で覚えてもらえるからです。来年就職してからも、京都府北部出身という誇りを持ち、明るく・元気に・たくましく、また次の目標へ駆け抜けていきたいと思います。

これを読んだ方が少しでも頑張ろうと思えたり、新しい発見につながれば幸いです。少しだけ先のステージで待っているので、ぜひ、今しかできない努力を続けてください。

最後に、高校時代に読んでいた本や使っていた参考書を紹介して終わりとします。

7.高校時代に主に活用した参考書・本

[国語]
−−現代文
・現代文キーワード読解[改訂版]
・入試現代文へのアクセス 基本編 / 発展編 / 完成編
・出口の現代文レベル別問題集 全レベル 改訂版
・極める現代文 全レベル

−−古文
・古文単語ゴロゴ
・ステップアップノート30古典文法基礎ドリル
・マーク式基礎問題集 古文
・古文上達 基礎編 読解と演習45
・古文上達 読解と演習56
・最強の古文 読解と演習50
・極める古文 2, 3, 4 (センター試験〜上位難関大レベル)

−−漢文
・漢文ゴロゴ
・漢文句形ドリルと演習 ステップアップノート
・マーク式基礎問題集 漢文
・得点奪取漢文―記述対策

かなり苦手だったので、量をこなすことを意識していました。また、時間配分も必ず行いました。ゴロゴなどはギャグっぽくて評価されないかもしれませんが、意外と役に立ちますし、スラスラと何周でもできます。

センター試験は200点中180点ほど、東大入試は120点中80点ほどでした。

[数学]
・数学〇〇の点数が面白いほど取れる本
・FOCUS GOLD
・文系数学の良問 プラチカ
・青チャート
・新数学スタンダード演習
・新数学演習
・1対1対応の演習
・マスター・オブ・整数

覚えている範囲ではこれくらいです。数学はかなり勉強をしました。「文系で数学できたら最強」という認識でやっていたのですが、結果的にかなり得意になりました。

あと、数学は実生活にも役立つ学問です。特に場合分けの考え方、確率論、あの辺りは網羅思考という「あらゆる物事を様々な角度から考える」ということに役に立ちます。

センター試験はⅠAが100点中93点、ⅡBが満点、東大入試は80点中60点でした。ちなみに、この年の東大の受験数学は難しく、9点や13点でも受かっている人はいました。

[英語]
・速読英単語
・システム英単語
・鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁
・単語王2202
・総合英語Forest
・基礎英文法問題精講
・構文把握のプラチカ 英文解釈
・やっておきたい英語長文300, 500, 700
・ポレポレ英文読解プロセス50
・精読&速読のプラチカ

単語は1年生のうちに終わらせました。電車の時間、勉強を始める前の時間、頭をやる気にする為に利用していました。「鉄緑会」単語帳などは高3になってからだと思います。複数の単語帳を行き来することで、幅広く単語の意味を知ることができました。また、長文は読み「慣れる」ことと解き「慣れる」ことが大事です。そのために量をこなすようにしました。

センター試験は200点中194点、東大入試は120点中86点でした。

[世界史]
・ナビゲーター世界史 全て
・世界史B用語集
・世界史Bマスター問題集
・ヨコから見る世界史
・入試に出る 世界史B 用語&問題2000
・実力をつける世界史100題
・世界史B一問一答
・世界史論述問題集ー45か条の論題

世界史は好きな科目でした。大事なのは「ヨコ」のつながりです。これが見えるようになると面白くなります。基本的に世界史は教科書と資料集さえあれば、なんとかなります。僕は何か問題を解く時に、写真や資料などの視覚情報をイメージして「〇〇ページのどの辺りに記述がある」と言えるくらいまで特訓していました。また、「問題文の暗記」にも取り組んでいました。そうするとその表現がどこかでそのまま回答に使えるので。

センター試験は100点中97点、東大入試は60点中48点でした。

[日本史]
・実力をつける日本史100題
・マーク式基礎問題集 日本史B  正誤問題
・日本史B一問一答

実は日本史は室町時代までしか勉強が終わりませんでした。江戸幕府の徳川将軍も5人くらいしか知りません。今思うと、その状態でよくセンターにも入試にも乗り込んだなと思います。笑 室町時代以降は中学生の頃の知識で戦いました。

センター試験は100点中74点、東大入試は60点中30点でした。

[その他理系科目]
生物基礎と化学基礎は高校の授業を大事にしていました。かなり苦手でしたが、やるしかないと思ってなんとかしていました。どちらかというと両者とも暗記科目だと思うので、最低限の用語・仕組みだけ暗記してあとは問題を繰り返し解くようにしました。

センター試験は生物基礎が100点中96点、化学基礎が満点でした。

[その他、小説・漫画など]
・9割受かる勉強法
・世界の名言100
・東野圭吾 10冊以上
・湊かなえ 数冊
・半沢直樹
・ONE PIECE
・スケットダンス
・バクマン。

この辺りはどハマりしたものです。どれもモチベーションを維持するのに役に立っていました。そういえば『9割受かる勉強法』に「エビングハウスの忘却曲線」の話が載っていましたね。

以上です。都会の本屋さんやBOOKOFF、TSUTAYAに行くのが日課でした。笑 何はともあれ、まずは學進会の講義を徹底的に理解することが大事です。ご参考までに!