筑波大学 人間学群心理学科

結果(おもひでを添えて)

☆筑波大学…白髪ピアスのロックな受験生に圧倒された。
☆青山学院大学…さすが青学。受けに来る人が可愛い。
☆関西学院大学…特になし
☆立命館大学…7科目型と5科目型で合格したが3科目型不合格
★同志社大学…正直、青学より自信あった。
以上、4勝1敗でした。

 高校1年から3年間、お世話になりました。
 初めての授業で塾頭に「中1以下じゃねーかそのノート」と叱責され、ちっぽけなプライドをへし折られたのを覚えています。
 高校生の人は分かると思いますが、高校に入ってから勉強量は格段に増えます。普通に勉強していたらなんとかなっていた中学時代とは大違いなのです。
 だからこそ…合格した今、學進会に入っておいて本当に良かったと思います。誰の力も借りずに3年間独学でやり続けるのは、よほどの天才でもない限り無理です。學進会が受験のプロであるからこそ、僕はこうして合格体験記を書くことができているのだと思います。

◇体験記◇

 私立入試から書きます。
 精神がポジティブとネガティブの間を行き来する、精神不安定な僕は、立命館のセンター利用を滑り止めにし、さらに保険として関西学院大学を受けました。しかし、実は関西学院大学のことを僕はあまり調べておらず(大きな失敗)立命館よりも難易度は低い、などと高をくくっていたせいで、赤本に取りかかったときは衝撃を受けました。思ってたより難しい……、と。受かったから良かったですが、たぶんギリギリの戦いだったと思います。精神的につかれるので、事前に情報は必要以上に持っていた方がイイです。友達や世間の風評、思い込みで判断せず、塾の先生に相談した方が良いと思います。

 兎にも角にも関西学院で入試の流れをつかんだ僕は、次に同志社入試のお昼休みに関西学院に受かったことを知り、「この調子で同志社も!」といきおいづいていました。結果はダメでしたが…。

 最後に受けた私立校が青山学院大学でした。筑波を受けるためにも、一度は関東に慣れておこうと思っての受験でしたが…その目論見は成功でした。東京の賑やかさは、田舎育ちの僕をかなり疲れさせたのです。(テレビ局のカメラとか普通にいる)一度行っておくだけでも、かなり慣れることができると思います。

 筑波に受けにいったときは、人の多さに辟易しました。東京に泊まっていた全学部の人が一斉に電車に乗り、バスに乗って大学へ向かうので、周りはみなライバル……移動の時からかなりプレッシャーでした。その分、周りをよく見ることもできたので、「勝てそうなヤツ」を探しては安心していました。

 会場に入ることのできる30分前についてしまったので、20分ほど大学見学して、写真を撮ったりして楽しみました。周りの受験生は勉強していましたが、朝早くて寒かったので、散歩がてらに身体を温めるんだ、と開き直りました。

 入試は10時~12時までが英語、4時間休憩時間があって4時~6時まで世界史、とかなり訳の分からない時間配分でした。多分試験官の数の問題だと思うんですが……筑波を受ける人は覚悟した方がいいです。

 入試はというと…かなり苦戦しました。英語は初めの10分は混乱して「なんて書いてあるんだ……」とあたふた。でも「3年間塾で学んだんだ。落ち着いてやれば絶対、解答を埋めるだけのことはできる!」と思い込み、なんとか全部の欄を埋めました。そして、「世界史で8割とれば絶対に受かる」と信じ、4時間かけて世界史の教科書を一周、読みました。この4時間はかなり辛かった……。結果的に、世界史の問題は僕の得意な分野ドンピシャであったため、できたという感覚はありました。しかし英語のモヤモヤは僕に取り憑き、帰りの新幹線では父親の励ましも全てが哀しく感じられ、呆然と真っ暗闇の窓の外を眺めていました。

 普通ならそこから後期の勉強に取りかかるのが普通ですし、塾頭にもそう言われていましたが、過去問の英語を読んでいても頭に入らず…ただ真っ白な日々を過ごしました。塾にも顔は出さなかったです……これは後悔しています。もし、塾に通ってしっかりと後期の対策に切り替えていたら、あの哀しみの日々を過ごさなくてよかったかも……。

 合格発表の日、12時から発表と言うことだったので10時に起床し、僕は淡々と…ときめきメモリアル4をやっていました(今考えるとホント謎)。哀しみの中で過ごしていたせいか、合格を知ったときは喜ぶというよりは「やっと終わった……」という安堵でいっぱいでした。父親の方が喜んでいました。

 僕が合格の喜びを身に沁みて感じたのは、合格発表の日に塾に報告に行ったときです。塾の前でいつものようにタバコを吸っていた塾頭に「受かりました!」と第一声で言えたこと。そして『ヨッシャ!よォやったァ!』と固く握手をして下さったこと。それらのことで、僕は初めてよろこびを感じられました。あの時は、本当に學進会でよかった、と心から思いました。

◇自分との闘い◇

 精神的に向上心はあっても行動が伴わなかった僕は、告白しますと、三年の夏休みくらいまではかなりフンワリした生活を送っていました。勉強していなかったわけではないですが、言うなれば”八割主義”のような、余力を残した生活でした。そんなスタイルで受験勉強に取り組んでも成績が爆発的に伸びることはなく、理想と現実のギャップに悩んだ日も少なくありません(実際、三年の春に書いた「合格(予定)体験記」を見返してみると厭世的で弱気な発言がつらつらと長ったらしく書かれていた)。
 塾で先生の初歩的な質問に言葉が詰まったときは、帰り道河川敷に寄って星空を見上げながら涙を流すことも二度三度ありました。それでも、勉強をやめよう、と思ったことが一度もなかったのは「ここで逃げたら本当に弱いままだ」と分かっていたからです。
夏休みに甘えと迷いを断ち切り、現実を受け入れ、どうすれば目標に近づけるのか?と考え、そこからは一つ一つ課題に取り組みました。

 こんな感じで、受験は自分との闘いだったと思います。高校生は、漫画や本を読み漁ることも、ゲームに熱中することも、友達と遊びまくることもできる。でも、それらの欲望を制限して受験という道を選んだのは自分の意志でした。なら、やるしかないんじゃないかと思います。自分に嘘をついても、いつか後悔する。だったら少しでも夢見て、ペンを動かしていた方が後悔は少ない。
 この体験記を読んで、僕よりも早い段階でペンを動かせる人が増えたらいいな、と願っています。

◇雑記◇

 と、ここまで真面目に書いてきたつもりですが、参考のつもりで過去の合格体験記を改めて拝見させてもらっていると…ユニークな(決して皮肉ではなく、むしろ尊敬の念)ものばかりじゃないか……と思いまして。同じように書ける気はしませんが、「受け継がなきゃ……」という使命感に駆られたのでいろいろ書きます。

 ポ○モンを英語でプレイすると勉強になる、ということが過去の合格体験記の1つに書かれてありましたが、これはガチだと思います。僕も同じことを思いついていました。最近は海外版もAmazonで手に入る時代なので、もし自分へのご褒美としてゲームを買おうとしている人がいるなら、英語版を探してみるといいですよ。ちなみにポ○モンは日本で買っても英語表記にできます。

 高校三年生、受験間近なときに『人間失格』を読むのは辞めましょう。勉強に取り掛かる前に、人生について考えてしまいます。本当に、精神やられる人はやられちゃいますよ!読んでいいのは、ハッピーエンドなお話と参考書だけです。

 塾頭の数学はとても好きでしたし、そのために三年間数学を受け続けたのでありますが…数学そのものは最後まで僕を苦しめたので、好きにはなれませんでした。国語、英語も同様。もっと言うと理科基礎も日本史も。でも世界史はとても好きでした。日本でまだ狩りだ採集だでウホウホしていた頃に、古代ローマにはフィットネスクラブがあったり、ベーシックインカムまで整備されていたり、とかそういうの調べてると笑えてきます。
 倫理も好きでした。なんで好きかって聞かれると答えるのは難しいんですが、厨二病だからだと思います。ちなみに…文理科学では倫理を受ける人はほぼいないので、受けたい人は学校側に早めに相談しておいた方がいいですよ。もしかしたら講座が開設されるかも…僕の場合は文理で倫理が一人だけだったので、マンツーマンでした。

 受験会場ではなるべく楽しむよう心がけました。どこを受けにいくにしても、伊達メガネを持参(両目1.5)。これをかけることで頭良さそう、と周りに錯覚させます。試験が始まると外したので、余計に混乱を与えることができたかも知れません。
 上に空白の4時間のことを書いていますが、会場の全員が無言で4時間自習しているという異様な雰囲気は心を高ぶらせてくれました。あの会場の全員があの4時間を謎だと思っていたハズ。4時間…ジリジリと消耗させられていくその様はまさにデスマッチ。勝負はこの時間から始まっている!と燃える展開。この試験で人生が決まる!と大袈裟に思い込むことで、緊張のバロメーターを振り切らせて生きていることを実感するごっこ、もやりました。「あぁぁぁ……緊張する……心臓バクバクする……でもこれが生きている証拠……」みたいな。頭おかしいです。それだけやって帰りの新幹線では絶望してるんだから…ホント間抜け。

 今だから言える、志望校を筑波にした理由。

 表向きは関東に行きたいという田舎関西人にありがちな理由。確かにそれも一因なのですが、もっと大きな理由があります。それは、『筑波は変わっている』ということ。
 塾頭の授業で初めてそれを聞いたときは、へぇ~くらいにしか思っていませんでしたが、だんだんそれが魅力に思えてきたのです。もともとアイデンティティクライシスを極端に恐れて生きてきた、典型的に軸ブレ人間であるため、まさに異色である筑波に惹かれるのも当然と言えば当然。
 今では異色と言うこと以外にもたくさんの魅力を知ったので、もっと楽しみですけどね。この異色の大学で心理学を学び、僕は人間の真理を解き明かしたいと思います。

 志望する学部はなるべく統一しよう、という考えから立命館は総合心理学部(新設という響きも素敵)を受験したのですが、合格した後に知ったのは、キャンパスが京都ではなく大阪の茨木にあるということ!後輩諸君はそういったことも是非注意して選んで欲しいです。ネガキャンじゃないので立命館さん許して(>_<)

 なにはともあれ、無事希望大学に合格できたのは學進会のおかげです!もっと早いうちに入塾しておけば良かった…と、今では強く思います。授業の振り返りで締めさせていただきます。

★数学★
 塾頭には三年間、数学に関してお世話になりました。授業中のたまにはさまれるジョークが大好きでした。正直、初めての授業でいきなり怒られたときは『見返してやる…』という心境だったのですが、その気持ちもいつの間にか尊敬に変わっていました。
 問題に対して「何が思い浮かぶ?」という質問に答えられるように対塾頭単語帳まで作りました。なんとか最後までついていくことができて良かったです。
 センターの結果、筑波がCあるいはD判定になってしまったにも関わらず『受けてみたら?』と意外に軽いノリで送り出して下さったのは、僕の実力を信頼していただいたからであると……信じています。

 桐村先生には二年生の時に数学をお世話になりました。チョークの筆圧が強かったのが印象的です。たまに挟まれるトークが面白くて、もっと授業を受けてみたいと思いました。理系組がうらやましかったです。

 花田先生にはセンター数学をお世話になりました。正攻法から裏技まで…たくさんのことを教えていただきました。いつも模試の結果を見せにいったときに励ましてくださいました。

★国語★
 東先生に二年生からお世話になりました。その時まで国語はできる方だと思い込んでいましたが…東先生の授業を受けてからは、まさに目から鱗で、解法を真似できるようになんとか頑張りました。いろいろと混乱させるような珍解答を連発してしまった時期もありましたが、本気であの解答だったので許してください。

★英語★
 林田先生には三年生の途中からお世話になりました。授業、楽しかったです。先生がいたからあきらめずに英語を続けることができました。本当に、感謝しています。

 栗林先生にはリスニングをお世話になりました。毎回、どこが分からなかったか、どこはできたか、を聞いて下さり、先生の尽力を身に沁みて感じました。おかげでリスニングはひどい点数を取らずに済みました。ありがとうございます。

 そして……森口先生には三年間お世話になりました。
 入塾当初、僕の英語力はお世辞にも高いとは言えず、Flapコースでも崖っぷちでした。ただ、先生の雑学系質問には答えられたので、それが励みになりました。
 最初の面談シートで、『雑学、日本語の語彙力は飛び抜けている』と言っていただいたこと、有り難かったです。話も軽快で時事ネタも豊富で、知らないことなどないのではないかと思われるほどに毎回新鮮なお話を聞かせていただきました。
 僕たちの世代が先生の最後の三年生になってしまったこと、とても哀しいです。今思えば最後となってしまった授業でポツリと『成長したなぁ』と呟いておられたことが忘れられません。受験の英語の時間の前には、先生の名刺を見て勇気をもらいました。先生から教わったことは英語の知識だけではありません。”人”として大切なことをたくさん教わりました。先生から教わったことを肝に銘じて、これからの人生を生きていきたいと思います。

◇最後に◇

 本当に三年間ありがとうございました。いつでも元気に迎えて下さった奥さんにパワーをもらい、塾で勉強と精神を学び、そして合格。もう何も言うことはありません。いい”出会い”でした。

 『僕の知っている學進会は、とても素敵で、よく面倒を見て下さって、もしもっと早く入塾していれば……いえ、そうでなくても……神様みたいに、いいところでした』