防衛医科大学校 医学部

もう1年医学部を目指して勉強するつもりだったので、今年は合格体験記を書かないことにしていました。
 来年医学部に合格して、學進会に合格体験記を持っていくというかっこいいプランを考えていましたが、この度防衛医科大学に繰り上がり合格をしたので、今年書かせていただきます。

 正直なところ、合格の知らせが来たときは戸惑いました。家族や塾頭にも相談しました。あまり防衛医大には行きたくないと思っていたので…。
 一番気になったのは全寮制だというところです。僕は集団行動が嫌いというか、なるべく集団で行動しなくて済むように生きてきたので、集団の中で暮らしていけるか不安だったのです。今のところ、協調性とかはほとんどないと思います。
 しかし一方で、このまま成長したら社会に出るときにヤバイぞという思いもあります。まだよく分かりませんが、医師も社交性が必要な職業だと思われます。そのため寮生活で自分を鍛え直した方がいいと思い、今回の決断に至りました。

 あともう一つ気になっていたのは、大学入試が上手くいかなかったことです。特に最大の失敗はセンター試験で、数学と化学だけで大量に失点しました。また、防衛医大や国公立の前期と中期でも数学が上手くいきませんでした。つまり、入試本番において数学はことごとく失敗でした。
 これが僕の実力だと思いますが、中高通して勉強時間の大半を数学に充ててきたことを思うと、やっぱり悔しいです。
 前期に落ちたあとは、他大学の今年の数学に取り組んで自分を慰めていました。もう一度大学受験をやり直して、今度こそ数学を成功させたいという思いもあります。
 しかし「数学が苦手だった自分がMaster of数学の授業を受けさせてもらえるほど成長したからええやん。」と思うことが出来ました。自分の数学力は、4年間の努力の結晶ですから、なんとか形にしたかったんですが…。(笑)

 なんか前置きだけでガッツリ書いてしまいましたが、今から學進会での4年間を振り返りたいと思います。長くなってスミマセン。

 入塾は中3のはじめでした。中1や中2の頃は、一人で勉強するタイプでした。学校の授業は、いつも全く理解できなかったので、テスト前とかに自己流で勉強していました。この頃は、学校の先生の話すら理解できないので、塾に行ってもついて行けないだろうと思っていました。
 こんなやり方でもそれなりには通用していましたが、もともと苦手な数学がどんどん出来なくなっていって…それで塾に通ってみようと思いました。

 中学生の頃は、数学がなかなか伸びませんでしたが、高1の時に一気に学力が上がった感じです。やっぱり塾のテキストとノートの復習をしつこくやったのが良かったのだと思います。特に数ⅠAは、5回以上復習を繰り返しました。
 また、授業中の塾頭の質問に答えられるようになるのを一つの目標にしていました。このおかげで、色々な知識をリンクさせることが出来ました。

 英語は嫌いな科目でしたが、森口先生の授業は楽しかったです。英語以外の話の方がよく記憶に残っていますが、英語だけでなく、国語力や一般常識も身に付きました。
 英語に関しては、高2までは軽く予習をして授業を受けるだけでしたが、高3になってからは、予習復習ともに丁寧にやるようになりました。おかげで安定感が増しました。

 理科は最後まで苦手でしたが、桐村先生に丁寧に教えていいただいて、だいぶ改善されました。特に物理の基礎がしっかり固められたのが良かったです。化学は、「嫌がらせか!」と思うような計算が多くて辛かったです。

 以上のような感じで勉強を続けてきましたが、勉強だけに集中できたわけではありませんでした。
 特に高3の間は色々ありました。だんだん学校嫌いがひどくなっていって、しょっちゅうお腹が痛くなりました。また、1週間近く学校と塾を休んだことも何度かあります。今だから言えますが、ずっと自分の部屋に引きこもっていました。とにかく学校に行きたくありませんでした。
 そんな中、塾頭や奥さんには何度も励ましていただきました。学校で一日中お腹が痛くても、塾に行くと治ることがよくあって不思議でした。それほど學進会は、僕にとって安心できる場所でした。

 また、塾頭との出会いも自分の中ではすごく大きかったのかなと思います。もともと積極的な性格ではないので、塾頭の後押しがなければ、目標をどんどん高めていくことは出来なかったと思います。

 最後になりましたが、學進会の先生方、4年間大変お世話になりました。これからは立派な医師となれるように日々精進していきます。