防衛大学校 理工学専攻

11月20日…防衛大の合格発表の日

『自衛隊のホームページを開き、自分の受験番号を見つけたときは、涙で文字が読めないぐらいでした。』

 と、書く予定でしたが、9時に発表と書かれているのに8時半に母と妹が『合格おめでとう!!電話があったで』と部屋に入ってきました。
 急すぎたため『あ、あぁ、ありがとう』みたいな微妙な返事しか返せませんでした。
 そして母と妹が出ていき、1人で小さく鏡の前でガッツポーズをして、朝は終わりました。

 そして夜10時に塾へ報告に行きました。
 先生方全員が握手をしながら、褒めてくれて、言葉では表せないような感動がこみ上げてきました。
 あの時、まだ受験勉強をしている塾生がいたために大きな声で言えませんでしたが、今言います。

『3年間、本当にお世話になりました!!』

★後輩に向けて★

僕は、今勉強する意味が分からず、『なんでこの塾に来てるんだろう?』と思っているような生徒に僕の経験を伝えたいと思います。僕も過去、そんなことを毎日思いながら塾に来ていた生徒なので、少しは共感できるところがあると思います。

 僕は高1の初めから高2になる3月11日まで、宿題はおろか、予習もしないという學進会創設以来、前例がないであろう生徒でした。
 でも本当に幸運なことに、夢を3月11日の東日本大震災を振り返る番組で見つけました。夢は『部隊を率いて救助に参加し、多くの人々を救ってみせる』でした。その部隊を率いる幹部自衛官となるためには、防衛大にいく必要がありました。ところが…当時の僕の判定はD…まず受かりません。そこで、初めて勉強する必要性を感じ、心を入れ替える決意をしました。
 次の日には初めて自習席に座り、質問にも行きました。その日の帰り道はとても気分がよかった思い出があります。

 学校→塾→11時に帰宅…を繰り返していると、だんだん成果がついてきました。伸び代しかない状態だったというのもありますが、全統模試では高1の最後の偏差値が50でしたが、2年の5月に58、8月に64と面白いぐらい上がり、やる気もどんどん湧き出てきて、勉強で一夜を明かすなんて日もありました。
 幸運なことに? 1年生から頑張っていると伸び悩むときが来るのですが、僕は2年生からなので、それを感じることなく受験を終えました。だから1年生でサボってしまった人も今から頑張れば絶対間に合います。僕なんてセンターの対策を始めたのが2ヶ月前でしたが…一応8割ありましたし。

★防衛大受験について★注意点をいくつか伝えます。

①倍率
 倍率が3倍とかなら、アホそうな人を2人見つけて『あいつらに勝てば受かる』と考えれば、気が楽になるでしょう。
 しかし防衛大は今年が15倍であったように、ヤタラと競争率が高いです。くれぐれもアホそうなヤツを探すのは辞めましょう。『こんなに勝たなアカンのか?』と、逆に緊張します。
 あと今年の僕がそうでしたが、試験室に15人くらいしかいない場合は、『ここで1番じゃないとアカンのか?』とさらにプレッシャーが来ます。

②面接
 ウソの特技や趣味を言わない。希にやらされます。
 受験生1人に試験官4人(けっこうコワい)とで面接が行われます。雰囲気がヤバかったので、少しでも明るくしようと、趣味を聞かれた際に『少女時代のダンスとチェスと将棋です』と1つ実際と違うものを入れました。すると…「見せて下さい」と言われました。
 音楽もないので、低い声で口ずさみながら頑張りましたが…地獄でした。
 でも、笑ってくれたので、雰囲気はよくなりましたが…。とりあえずウソはよくありません。

③髪型
 入校となるともちろん丸めます。長髪の人は特に注意して下さい。

 第一志望の人がおられましたら、いつでも連絡下さい。何でも伝えますので!!