滋賀医科大学 医学部看護学科

受験期間には『早く受験を終え、合格体験記を書きたい!』と強く思っていたのですが、実際に受験を終え、高校を卒業してみると遊ぶことで頭がいっぱいで、苦労したことや辛かったことは忘れてしまいました。というよりも、受験期間もそれ以前の段階においても勉強が嫌だと感じることはありませんでした。その理由の8割が學進会のおかげで、残りの2割が自分のテキトーな性格によるものだと思います。

 私が入塾したのは中学校1年生の春からでした。學進会を選んだのは、仲の良い友達が通っていたからです。他の塾のことは知らない中で、南陵中生も多く通っており、その時の自分としてはスタンダードな選択をしたつもりでした。
 あの時、他のどの塾でもなく學進会を選んでいて本当によかったと思います。

 中学校の頃は勉強をなんとも思っていませんでした。学校よりも緊張感があり、毎回爆笑な授業を受けに行っているという感覚でした。
 忘れかけていたことですが、思い出深い恐ろしさもあります。それは私が中1の時、塾頭の数学の授業を受けているときのことです。ウトウトしかけていた私にチョークが飛んできました。ビックリしたので半泣きでしたが、それ以来塾頭の授業での緊張感が増しました。『誰の授業や思とんや~!」という言葉がその時の光景と共に記憶に残っています。
 ときどき行われるクラス分けを兼ねた模擬テストでは、順位と点数が貼り出されるということで中学生なりに頑張れていたかも知れません。プライドは高くないと思うのですが、何となくFlapコースをキープしたいと思っていました。
 部活もそれほど熱心にしておらず、全力で遊んでいましたが、学力が下がらなかったのは塾を日課の1つと考え、辞めなかったからだと思います。ちなみに、塾を辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。
 今思うとあの頃は、『自分は努力しなくてもできるんだ。』と調子に乗っていたと思います。高校入試もそのノリでナメてかかっていたなと思います。高校は『数学が少し好き。国語がとても嫌い』といった理由で、福高のⅡ類理数に入りました。

 高校に入って初めのうちは、模試も良いスタートで、中学校時代の感覚で気楽に遊んだり、好きなことをしていました。とにかく楽しいことが好きで、高1の夏の終わりまで遊んでいて、その間に偏差値が見事なほど下がりました。
塾頭に模試の結果を見せたとき、『もともとあった貯金を切り崩して、とうとうここまで来た。』と言われたときに、『なんて上手い表現をされるのか!』と思うと同時に、やっと危機感を覚えました。
 『もっと早く気が付けば!!いや、今気が付けて良かったー!!』と思い、高1の秋から塾の自習スペースで勉強するようになりました。もちろんその頃は受験生の時ほど夜遅くまではいませんでしたが、学校課題の日々演や塾の予習課題を丁寧にやるようになりました。しかし、すぐに結果に表れるものでもなく、このまま偏差値が下がり続けると行ける大学の幅が狭くなりそうだということを気にしていました。この頃は将来の夢も決まっておらず、特に理由も無く響の格好良さで『どこかの大学の経営学部に行こう』なんて思ってました。

 これまで考えたこともなかった看護系を目指そうと思ったのは、高2の夏です。ノリで参加した看護体験だったのですが、その体験の終わりに1日を振り返り、非常に感動しました。突然の進路変更ではありましたが、センターでの受験科目に変更が無かったことが幸いでした。
 センターでは、国語・英語・数ⅠA・化学・地理Bということで、国公立にしては少し少なめの科目数なので、気持ち的には少し楽でした。というのも、コレといって得意科目がなかったので、一つ一つの科目に時間をかけるには、科目数が少ない方がよかったからです。とは言え、決して余裕があったわけではありませんでしたが…。

 とりあえず苦手だった国語は、センターまでにはできるようになりました。確実に東先生のおかげです。マークの問題で、意味が分からないのに正解を導ける状況が起こりました。『私が言うたように解いたら絶対にできるの!』という東先生のセリフが、ときどき頭に浮かんでくることさえありました。
 苦手なはずの国語でしたが、東先生の授業はすごく面白かったので、その曜日は楽しみでした。点数もとれるようになってからは、苦手という意識もなくなりました。感謝しきれないほど感謝しています。
 でも、さらにお世話になったというと小論文指導です。高3になる直前の3月からスタートし、週に1回のペースで小論文の添削をしてもらっていました。2次試験の直前までの約1年間、本当にお世話になりました。

 塾頭には中学校の頃の数学や進路指導など、たくさんお世話になりました。高校の途中からは、塾頭の授業が受けられず残念でしたが、数学は最後まで好きで居続けられました。受験に必要なのは数ⅠAまでで、せっかく習った数ⅡBは3年になってすっかり忘れてしまいましたが、解くことから『できた!』という喜びを堪能できるようになったのは、先生のおかげです。

 森口先生の英語は、私にとって常識の知識を増やす最高の授業でした。いかに自分が世の中のことを知らずに生きているのかと、日々反省していました。『知ってる、知ってる~!』『知らん、知ら~ん!』と手を挙げさせる軽いノリでありながら、中身の詰まった授業が好きでした。

 高2での化学Ⅰ、高3でのセンター数学、またそれ以前において数学、理科で桐村先生にはお世話になりました。高1から学校で化学を勉強していたのですが、サッパリ分からず面白くなくなっていました。それが1年間先生の授業を受けて、深く理解できるようになり、嬉しかったです。単元の枠を超えて話がつながっていく授業だったので、化学という科目に惹きつけられました。『何とかして化学を得意科目にしたい!』と思った私は、受験勉強の中で特に頑張ったと思います。『点数をとるため!』というのも勿論そうなのですが、それ以上に『化学ができたらカッコイイ!』と思ったからです。子供じみた考えではありますが、私としては、こういった理由の方が熱心に頑張ることができました。熱心にやる分、疑問も多く何度も桐村先生には質問に答えていただきました。ありがとうございました。

 片山先生には高校での数学でお世話になりました。授業中や塾内で出会ったときに、生徒の表情からいろんなことを読み取られることには驚きました。しかも的を外しません!片山先生は人の心情を読む力があるのではないかと思いました。
 模擬試験の結果を見せたとき、高2ぐらいから毎回言われたことがあります。『まだ本気を出していないな。』と言うことを受験直前、さらには合格の結果を報告に行ったときにまで言われました。一度の例外もなく…。最終的には、『もう言うこと分かるな?』と。その言葉はプレッシャーと言うよりは、『まだまだ頑張れるんだ☆』と、モチベーションアップにつながっていました。

 林田先生のギャグは、爆笑させるものでは無かったと思いますが、私にとってはすごく面白かったです。百式英単語での覚え方は、なかなか忘れず、使えるものとなりました。授業の始まりの時の単語テストでは、あまりできていませんでしたが、12月末に授業が全て終了してからも、口に唱えて英単語を覚え続けました。
 いつの頃からか、林田先生の話し方が桂小枝さんに似ていることにも気が付きました!『ハイ!パチン。』と指をならず仕草は、何度かものまねもしました。塾内の生徒にはたいがい通じ、ウケました。

 田中先生の知識の豊富さ、深さは、常に尊敬していました。社会系の科目はどうしても興味が持てず、センターに必要な地理Bだけはなんとか覚えようと頑張っていました。
 少しの質問にもたくさん語られるので、私も熱い気持ちで聞こうと気合いを入れていました。模試を見せたとき、極端に社会のグラフが凹んでいたときも、前向きな言葉をかけてもらい、あまり落ち込まずに素早い切り替えができました。

 花田先生が塾講師になられてからの授業は受けたことがなかったのですが、中学校の頃に大学生だった先生の数学の授業を受けました。ハッキリとは覚えていませんが、確かスピード感に付いていけなかった気がします。
 いつからか、数学のできる人に憧れるようになったことと、中学生や小学生に対する先生の態度が格好良かったです。何度か化学の質問に答えていただき、ありがとうございました。

 塾頭の奥さんにも6年間お世話になりました。受験が近づき、少しずつ緊張感が増していったときも、奥さんのいつも通りの笑顔を見ると安心しました。學進会の明るさは、明るい声と笑顔の奥さんが受付にいるからだと思います。私も大人になったら、奥さんのようにいつまでも若々しく、働き出してからも常に笑顔でいられるようにしたいと思っています。

 たくさんの先生にお世話になりました。高校から家までの間に塾があると言うこともあって、毎日のように塾にいました。高校生活の大部分を塾が占めているかも知れません(笑)。
 本当は長くない集中力も自習スペースにいると夜遅くまで頑張れました。それは目の前や隣で他の人も頑張っているからです。あと年下の子が自分より長く、多く勉強しているのを見ると、頑張らないわけにはいかないと思いました。人と比べることは良くないのかもしれませんが、比べることでプラスになるのであれば、どんどん比較してもよいと思います。

 今思うと、有難かったと思えることは、福高祭に全力で取り組んでいたことに対してイヤな顔1つされなかったことです。私は3年間ずっと応援リーダーとして劇でも本格的?な役をしました。夏になるとその練習のために授業に遅れていくことがしばしばありました。そんな時、『いい加減にせ~よ』と思われないか心配しましたが、「順調か?」とかけてくれる言葉はいつも温かかったです。
 高校生活も存分に楽しんだ上、国立大学に合格できたのは、この塾があったからできたことなので、本当に感謝しています。

 これほど長い文になるとは思っていなかったのですが、この体験記を読んでくれる在塾生に役立つことが全然書けていないと思うので、楽しく勉強ができる(たぶん…)方法を少し紹介しておきます。

 ★好きな文房具に囲まれてみる。(私はファイルにとことんこだわりました☆)
 ★勉強を頑張っている自分に『スゴイ!!』と、自己満足する!

 2つめは非常に効果的です。

 大学に行っても頑張ります。また塾に遊びに来ます(^_^)/