大阪工業大学 工学部

學進会には中学3年生からお世話になりましたが、高校生活で学んだことや、受験の際のエピソードを体験記としてまとめました。

★入塾・高校受験★
 この學進会に来る前は違う塾に通っていましたが、塾側の都合で塾を変えることになり、いくつかの塾に体験に行きました。
駅南の某塾の体験に行ったときですが…『ここは小学校か?これじゃ学校の二次会だ』と思いました。
 學進会は、当たり前のことがしっかり行われている塾だと思い、學進会に入塾させていただきました。しっかり勉強したい人には學進会がオススメだと思います。

 塾の授業で、私は答えを早く出すことしか頭に無く、片山先生に『計算過程をしっかりせい!』と、何度も言われたことを覚えています。それは大学受験に向けたものであったのだと、受験をする頃になってようやく気づきました。學進会は、常に大学受験を見据え、それに向けた考え方を教えて下さいました。

 そうしてなんとか高校は第一志望であった福知山高校Ⅱ類に合格できました。でも、中学生のみなさん、ホントに頑張らなければいけないのはここからですよ。
 私の場合、第一志望に受かった余韻に浸って高校生活を送っていると……「あれ????僕ってこんな勉強できんかったっけ?」と思うようになりました。そうです。塾頭曰く、『俺、イケてるかも?』のパターンだったわけです。
 部活について塾頭からは、勉強と部活の両立は絶対無理だと言われていましたが、私は高校で仲間と丈夫な身体を作りたいという思いもあり、陸上部に入部することにしました。
 僕にとって福高はBESTな学校でした。

★部活動★
 実際、僕は部活を通して色々なことを学びました。顧問の先生がとてもよい先生で、僕がこれまで出会った人の中では、塾頭に次いで2番目に覇気の強い人でした。
 陸上部では円盤投げをしました。
 円盤投げは、見るのとやるので全然違う、スゴイ競技です!何がスゴイかを解説すると、高校の円盤は1.75㎏あります。これをいかに遠くに飛ばすかだけなのですが、これが非常に難しいです。1.75㎏は軽く感じますが、円盤の形をしているので簡単には投げられません。
 まず、円盤を投げるには正しいフォームが大切です。体と腕でT字フォームをつくり、腕を真っ直ぐに伸ばした片腕に1.75㎏の円盤を持ちます。はじめは筋肉が無いのでこのフォームを維持するのも大変です。体の筋肉を締めて体軸をつくり、それを中心に回転します。この時弱い体幹だと軸がぶれて投げられません。両腕を伸ばしたまま回転し、自分の体を中心にできるだけ早く回転します。すると手に持った円盤は回転軸の中心から距離があるので、より早く動きます。さらに2回転目で円盤を持っていない方の腕を曲げて体の軸に近づけ、回転半径をより小さくします。すると、体の回転スピードが更に増し、円盤自体のスピードはより速くなります。そして投擲するエリアに向けて投げるのですが、円盤を離す瞬間に指先で円盤に回転をかけます。そうすることで初速が増し、飛距離が伸びます。投げるときの射出角度も大切です。最適な角度で投げることで風の抵抗を受け、浮力を生みます。回転を始めてから指を離すまで、動作を微修正しながら2秒の間に行って投げるのですが、スゴイと思いませんか?
 円盤投げは、ただクルクル回って円盤を投げるだけに見えていたけど、自分でやってみて難しさを知り、その中で上手く投げられたときは、とても感動しました!円盤投げはすごく奥が深くてビックリでした。

 大会とかに行くと、こいつホンマに高校生か?と思えるような、プロレスラーみたいな人や、スレンダーだけどすごく筋肉が締まっている人など、色々な選手がいました。一般の人が考えるとパワーがありそうな人が良く飛ばすと思いがちですが、円盤投げはテクニックも必要なので、スレンダーな人でも優勝できるんですよ。

 円盤投げで学んだことは『スピードは力』ということです。つまり初速が速ければ遠くまで飛びます。物理で考えれば当たり前ですけど…。だから目標の距離まで飛ばすのに必要な初速を計算しました。あの式で…。けれど、それを自分の体で再現しようとすると筋力が足りませんでした。なので、ほぼ毎日筋トレです(笑)おかげで筋力がつきました。筋トレの成果はベンチプレス60㎏、ハーフスクワット120㎏(←微妙)です。

 そして高校3年生の春のインターハイ予選が終わり、私の部活は終了しました。部活をすることで縦の繋がりができたり、他校の生徒と仲よくなったり、人間的にも成長できたと思います。受験期には、先輩方からの応援メールもありますし、後輩も応援してくれました。

 部活はこのようなプラスの面もあれば、学習時間がとれないというマイナス(あらかじめ塾頭に忠告されていた)の面もありました。
 部活が終了すると、まず筋肉が落ち、体重も減ります。同様に予習、復習などの勉強もやらないと忘れていきます。そうすると偏差値が下がります。筋肉を維持するには毎日ある程度の筋トレをしないと筋肉は維持できません。更に、筋肉をアップさせたいのならもっとやらねばいけません。
円盤投げを習得する過程は、頭で理解して、何回も基礎的な練習を繰り返して体に覚えさせなければ飛びません。遠くに飛ばすには、細かなテクニックも必要ですし、集中力も必要です。
 勉強も全く同じです。高校3年生になって、ようやくその事に気づきました。(泣)

 でも、中にはスゴイ人もいて、一緒に夏まで部活をしていた陸上部員の中で2人が京都大学に現役合格しました。頭がどうなっているのか分かりませんが、実際その2人は何事にも頑張っていましたね。その2人は長距離パートだから、1日平均20㎞ほど全力で走っていました。そんな練習をしても、1日3時間の勉強時間を確保していたらしいです。書くと簡単ですが、実際やると大変キツイです。私は部活で疲れてそこまでできませんでした。

私の経験からしても、目標とする大学を目指すには、部活と勉強の両立は絶対無理だと思います。このような一部の超人的な人を除いて一般的な学生は、部活をとるか?目標とする大学への進学を確実にしていくかの選択が必要だと思います。

★大学受験★
 さて、ここからセンター試験の話をすると、センター試験までちょっと調子に乗っていました。
 去年の過去問やセンター前の演習がけっこう良くて、目標点+100点くらいとれていたので、頑張れば目標とする大学に行けると思っていました。そうして臨んだセンター本番ですが、今でも良く覚えてないです。

 1日目の1教科目はずっとフワフワして、なんか夢の中でした。2科目目からは普段通りになったのですが、全然しっくりこない??もっとセンター試験はスゴイと思っていたのですが、時間は模試と同じように普通に過ぎていきました。そして、2日目も1教科目はフワフワして、そのまま終わりました。模試と違ったのは緊張感でした。模試の時はフワフワしませんが、試験の雰囲気にのまれてしまったのだと思います。

 そして自己採点しましたが、シューーーーーーーーーーーーーーーーって感じです。もうセンター試験は受けたくないと思いました。

 去年の過去問から200点も下がって、これまでにとったことの無い点をとり、絶望しました。
 あまりにとれなかったので、これまで演習等でとってきた点数は何だったって感じでした。油断してしまったのか、これが真の実力だったのか、それなりに受験勉強してきたつもりだったので、せめて+30点は欲しかったですね。

 センター試験が終わって、それから5日間くらいは何もやる気が起きませんでした。それでも家族に励まされて、センターから1週間後には切り替え、2次試験の勉強に取りかかりました。
この2次試験に向けて勉強をやり出してからが楽しかったです。それは、どういう結果になっても、あと1ヶ月後には受験は終了ですし、勉強を真剣にやることで日々学力が上がることを感じ、今までに無く、すごく勉強がたのしかったです。
 そうして2次試験を受け、私の大学受験は終わりました。

 2次試験の合格発表の結果、第一志望であった鳥取大学には合格できませんでした。
 目標に向かって精一杯努力したので、今ではスッキリしていますが、合格できなかった悔しさがまだ2%ぐらいあります。結果的に、公募推薦で受かっていた大阪工業大学に行くことにしました。家族や先生方に応援していただいて、こうして進学させていただけることに大変感謝したいと思っています。

 こうして私の大学受験は終わりましたが、これまでの体験を大切にし、今後に活かしていきたいと思います。

 ここで大阪工業大学の受験にいったときのエピソードを記します。まず、電車で友達と大阪駅まで行って、大阪駅を出た途端ビックリしました。USJには何回か行ったことはありましたが、大阪駅は初めてだったので、駅を出てすぐのヨドバシカメラの大きさに圧倒されました。福知山の主な家電量販店を足しても勝てないと思える規模の建物でした。それにいつもと見上げる角度が違いました。久々に首が45度以上動きました。田舎者ですね(笑)
 大工大の受験対策は特にせずに、赤本をやること泣く受験しました。公募推薦の試験は、おおむねセンターレベル下くらいの問題だったので、ほぼ解答できました。
 受験後『なんば』に行って、たこ焼き食べて、AKB NMBとかを見て、大阪観光をすることで受験の息抜きをしてしまいました。(笑)

★受験を終えて★
 受験が終わって今思っているのは、大工大は工業系の単科大学で、伝統と実績のある大学なので、今まで學進会で学んだことや大学受験で得られたことを活かし、この大学で探究心を持って頑張っていきたいと思っています。
 そして将来、社会基盤の計画・整備に携わる仕事に就きたいと考えているので、大学で専門分野を学び、社会に出て人の役に立つことができるよう努力をしていきます。

★學進会★
 學進会については、他の塾と違い、生徒個々のレベルに合わせて一から育てていただける塾だと思います。本人の性格などを見抜き、的確な進路指導をしていただけます。先生の言われる通りにやって、型にはまれば必ず志望校に行けると思います。

 CMではないですが、「學進会にいつ入るの?」「今でしょ!」がピッタリです。

「學進会は厳しい?」

 確かに塾頭は、ONE PIECEでいう覇王色の覇気(相手を威圧する力)を絶対持っているし、學進会の先生方の目はレーザービームみたいで恐いですが、怒られるときは『公式を覚えてきていない』『これまでのことを忘れている』『社会性のない行動』など、注意されて当たり前のことをしたときです。でも、これらをキッチリやることが、自分の学習能力を高めていくためにとても大切なことだと思いました。

★受験に向けて★
 僕が受験後に読んだ本から一部を変えて受験に向けたアドバイスをすると…

 1つには、學進会の先生方の型にはまればいいだけです。『賢い人はいいな~』と思うけど、その人達は型がしっかりできています。だから型ハズレなこともできるのです。型が無いのに型ハズレなことはできません。まず、先生方の型にはまるということをオススメします。

 2つめには、先駆者にならないことです。先駆者とは、ジャングルを斧一本で切り開く人です。これができるのは100,000人に1人くらいだと思います。
 學進会には、ジャングルの中に先生方がつけてくれた道がたくさんあります。だから、その道を通ればいいのです。

 3つめには、目標を達成するまでの最短距離を通ることです。高校の3年間、与えられた時間はみな一緒なので、目標を定めて回り道をせず、一番近道をすることが必要です。そのためには、先生方の指導をしっかり聞き、効率よく最速で駆け抜けるのが一番です。
 學進会ほどそれぞれの塾生に合わせて綺麗な道を整えてくれる塾はありません。後は自分の出せる最高速度で駆け抜けるだけです。

 参考にならないかも知れませんが、私の感じたことです。みなさん、自分の目標に向かって頑張って下さい。

 最後になりましたが、學進会で学んだ4年間はアッという間で、今となっては本当に懐かしく感じます。
 先生方の指導にあまり従わなかった(?)私でしたが、諦めずに、熱心に教えて下さった塾頭をはじめ、先生方、本当にありがとうございました。
 これからもお体に注意され、塾生を厳しく、時には優しく指導してあげて下さい。

 學進会で学んだことを誇りに想い、大阪で新しい生活をスタートします。お世話になりました。