神戸大学 理学部 

 無事に目指していた大学に合格でき、今はホッとしています。合格発表の日から時間がたってしまいましたが、今の気持ちで合格体験記を書こうと思います。

 私は中学3年から約4年間、學進会でお世話になりました。初めてこの塾に来たのは選抜試験の日でした。塾のこともよく分からないまま…半分ヤケになって問題を解いていたのを覚えています。
 その頃私は吹奏楽部に入っていて、塾に通うことには気が進まなかったし、何より試験を受けなければならないことを知ったのがその前日で、急すぎたこともありました。
 当時の私は、學進会は怖くて厳しい、課題が多いというイメージを持っていて、部活をしながらやっていける気がしなかったけれど、部活に學進会に通いながら頑張っておられる先輩が何人かいらっしゃったので、私もとりあえず頑張ってみることに決めました。
それまで私は、部活と勉強の両方をしっかりしてこれたつもりでしたが…入塾して初めて、それまで私がしてきたことはその場しのぎの勉強でしかなかったことが分かりました。
 また勉強はその場しのぎのものでは全くダメで、『習ったことは復習を繰り返して、常にできるようにしておく』という意識もこの塾に入って学びました。
 しかしその頃の私は、とにかく授業を理解して、予習をするだけでもうイッパイイッパイで、むしろそれすらできていたかも怪しいくらいで、部活と勉強を両立させることの難しさを知りました。今思うと…効率は悪く、何をするにも遅くて、全然時間を有効に使えていなかったと思います。
 また、自分は一年余分にあるから大丈夫…という甘えもあったんだと思います。そんな状態だったので、勉強・部活・習い事のどれもがだんだん中途半端になっていくのが自分でも分かりました。『このままではいけない』と思い、高校1年の初めに習い事を辞め、その年度末で部活も辞めさせてもらいました。その後からは、塾の授業数も増えて、こなさなければならないこともますます多くなり、勉強に充てることのできる時間を増やすことができたのはよかったと思います。それでもその時は全然時間は足りないように思われて、余裕も無いように感じられました。でも今振り返ってみると、やっぱり前の学年の時のように余裕があって、「なんでもっと勉強しておかなかったんだろう」と思うことは何度もありました。

 最終的に私を悩ませたものは、自分の解くスピードの遅さとミスの多さでした。これはどちらもすぐにどうこうできるものでは無く、もっと早くから心がけてこなかったことを後悔しましたが、先生方にアドバイスをいただいたりして、なんとか改善を図りました。
 スピードは時間配分を細かく決めたり、解く順番を色々試してみたり、時間を短めに設定して演習してみたりして、少しずつ早くしていきました。
 ミスは、計算だけでなく問題をちゃんと読めていなかったり、解答欄を間違えたり、問題を見落としたり、大問数を勘違いしたり…などと本当にいろいろな事をしてしまっていたので、これは塾頭にアドバイスをいただいたように、メモ帳に自分のした間違いを書いて、見直せるようにしました。センターの日もこのメモ帳を見て同じことをしないように…と、自分に言い聞かせていました。

 模試の判定はずっと悪いままだったので、かなり不安があるままセンター試験を受験しました。周りの人が知っている人ばかりで緊張しなかったのは幸いでした。
 結果は…これまでとったことがないようなイイ点数がとれた科目もあれば、思ったよりもできなかった科目もあり…本番は何があるか分からないということを改めて実感しました。
 科目ごとで差があったせいで、第一志望の配点に換算すると得点率が下がってしまい、そこはかなり厳しいということになってしまいました。同じ大学で似たようなことが学べる学部に変えることにしたのですが、決断するのにはかなりの時間がかかりました。学部に強いこだわりがあったわけでは無いのですが、これまでずっと第一志望にしてきたところを変更するのは思ったより覚悟が要りました。センターが終わってから出願校を決めるまでの間が、勉強するのに一番精神的にキツかったです。
 出願が決まってからは科目数も減って、目指すところも決まって、学校の授業も無くなって…集中して勉強することができました。毎日自習スペースにいると、いつもだいたい同じメンバーの高3生が周りで頑張っていて、その中にいると私も頑張ろうという気持ちになれました。

 私立受験を経て、二次試験の日はあっという間にやってきました。神戸大学では休み時間ごとに教室から出されるのですが、その日は天気に恵まれ、日に当たって暖まることができたので良かったです。不思議なくらい緊張はしなくて、終わった後は、自分が持っている力は出し切れたかな?という感じでした。

 合格発表の日までは本当に長かったです。できなかったところばかりが記憶に残ってしまい、怖くて「もう落ちたかも」と思っていました。
 発表当日、ホームページで自分の受験番号を見つけたときは本当にホッとしました。受かったことをいろんな人に報告して、おめでとうを言ってもらう度に嬉しさが大きくなって…少しずつ実感が湧いてきました。

 この塾で先生方に熱心で丁寧な指導をしていただき、また刺激をもらえる同級生達に出会えたおかげで、私は地道でも諦めずに勉強を続けてこられました。
 學進会に入って本当に良かったです。ここで教えていただいたことや受験勉強という経験を忘れずに、これから先も大学での勉強を頑張りながら、大学生活を楽しめたらなと思います。
 4年間お世話になり、本当にありがとうございました。