神戸大学 農学部

 私は中学生になるタイミングで學進会に入塾しました。周りの友達が行っていたのもあって体験授業を受けずに入りました。今思うと塾なんて行ったこともなかったのに思い切った気もしますが、學進会に入っていなかったらここまで勉強を頑張れなかったし、今のような大学には行けていなかったと思います。小6でその決断をして本当に良かったです。
 合格体験記を書くにあたって、自分の話を書いて意味があるのか不安になりましたがほんの少しでも塾生の皆さんの役に立てれば嬉しいなと思い書くことにしました。
 大事だと思ったこと、各教科について、理系で生物を選択したことなどを話せたらなと思います。
 
 私が學進会で勉強していて特に大事だと思ったことは下の3つです。
 ➀自習室を使う
 ②授業で発言する
 ③とりあえず続ける

自習室を使う
 私が本格的に自習室を使い始めたのは高校2年生の秋からだったので、もっと早くから始めておけば良かったと思っています。學進会の自習室は、いろんな学年の人が同じ空間で誰が何をしているのかわかる状態で勉強します。同級生の頑張る姿だけでなく先輩や年下の子が頑張っているところを見るのはかなり刺激になりました。周りにみんながいるので、集中が切れた時も「勉強せんと!」と思って再開できました。高校3年生の5月ごろからは11時まで残って勉強するようになりました。1日にたった1時間増えただけでも続けていたことは大きかったと思います。最後の1年は特に塾で過ごす時間が多かったです。
 自習室に行き初めの頃はあの空気感に入るのにとても緊張していましたが、続けているうちにいつのまにか大丈夫になっていました。気づいたら慣れているので、最初の勇気を出して自習室を使いはじめてほしいです。高3になってからはカウンター席の真ん中によく座っていて、自分で定位置を決めて勉強するのもありだと思います。

授業で発言する
 私が高校生になって変わったことは授業中に発言するようになったことです。塾頭が授業で「やまとなでしこじゃあかん」とおっしゃってたのをよく覚えてます。先生から「ここで何を思う?」など生徒全員に質問された時、中学までの私なら心の中で考えるだけでした。高校生になって、間違ってもいいから自分の考えたことを言うようにしていきました。的外れなこともいっぱい言ったけど、正解が言えた時の嬉しさはとてつもなく大きかったし何よりも自信に繋がりました。発言しなくてもこっちの学力は先生たちにはよく伝わっています(笑)「これで合っとるんかな?」と不安に思ってもいいから自分の考えを言ってみてください。

とりあえず続ける
 これがとにかく大事だったと感じています。自分が今できないことを目の前にするといつまでたっても克服できないように感じると思います。でも、やり始めないと苦手なままです。不安になりながらも続けているといつか急に「ちょっと分かるかも!」とか「覚えとる!」という実感が出てきます。それまではやっていることを信じて我慢です(笑)

《各教科について》
⚪︎国語⚪︎
 東先生の解き方を守ること!
 中学の夏期講習で初めて東先生の授業を受けた時、「国語って明確な理由があって答えを選ぶんや」と衝撃を受けたのを覚えています。それまでは国語は読んだら解けるものという認識だったので、考えを改めて一から先生の解き方を真似していきました。
 古典漢文はミニノートに知識をまとめて隙間時間に古語単と一緒に見ていました。理系ですが国語は少し自信が持てていたし助けられた教科です。

⚪︎英語⚪︎
 何よりも単語です。いろんな先輩の合格体験記にも書いてありますが、本当に大事です。高2の秋に授業で抜き打ちのシス単テストがあり、一章だけの50点満点のテストで8点という恐ろしい点をとりました。すでに長文も読めなくなっていて、英語は得意科目にしたかったので「これはやばい」と思って必死に覚えました。単語がわからないと本文の内容も分からないし、下線部も分からないし、難しい単語の類推なんてできるわけもなく本当に悲惨なことになるので、これだけは早いうちからやっておいてほしいです。
 あとは「わからなかったら先を読め」とか「抽象→具体」「言い換え」など教わったことを意識して長文演習していきました。
 英作では栗林先生に教えてもらったように確実な単語を使うことや小分けにして考えることを意識して勉強しました。英語は1番自信を持てる科目になり、精神的にも支えになりました。自分の中でこの教科は他よりできるかもというものがあるなら大切にしてほしいです。

⚪︎数学⚪︎
 すごい苦手でした。黒板を見ては「なんでそうなるんやろ」とよく思いながら授業を受けていました(笑)
 数学ができる人の頭の流れを真似する必要があると思って、塾頭の考えとかを小さなことでもメモしていくようにしたり、◎や公式などをまとめたミニノートを作っていました。問題を解くときは、いろいろな可能性を考えて整理したり、自分で◎を書き出したり、先生ならどう考えるだろうと思いながら取り組んでいました。最後まで苦手だったけど、授業中の発言があたるようにはなっていったので成長はできたんじゃないかなと思います。

⚪︎化学⚪︎
 桐村先生から「お前は理論じゃなくて無機や有機で稼げ」と言われていたにも関わらず、習い初めの頃は有機がさっぱりで、おまけに化学の中でも最後に習うので時間がなく焦りました。知識を覚えても問題文から結びつけていくのが難しくてできるようになる気がしませんでした。でも逃げられないのは分かっていたので、この問題文で知識をこう絞れるというのを意識して演習をしていくうちにできるようになりました。
 国語や数学と同様に無機などの暗記事項はミニノートにまとめていました。ミニノートは作るときは手間だけど授業ノートを見返す復習になるし、作ってしまえば「これに全部つまっとる」という自信のもとでちょっとした時に見返せるのでおすすめです。先生に言われた通り最後は無機と有機頼りでした(笑)

⚪︎生物⚪︎
 物理と生物でどちらを選択するか悩んでいる人もいると思います。私は中学の時の物理がよくわからない上に面白くなかったし、むしろ生物は理科の中で1番楽しかったというのもあって生物を選びました。生物を選んで全く後悔してないし、むしろ良かったと思っています。他の理系科目と違って暗記が強いので逆に雰囲気が変わって勉強するのが楽しかったです。問題を解いては資料集を見て、知識を整理したりいろんなページをついでに見たりしていました。
 私の場合は工学部などを志望することはないなと思っていたのもあって生物を選びましたが、私立入試の時に生物での受験ができない学部もあったのでそこは注意して欲しいです。私の大学の農学部では物理の授業は取らなくても大丈夫だったし、むしろ必須の授業で生物用語がバンバン出てきたので生物選択でよかったです。
 物理と生物の選択は、最終的に自分が楽しんで勉強できて耐えられそうな方を選ぶというやり方でもいいかなと思います。

 
《受験を終えて》
 私は模試の志望校判定がずっとDで、高3の秋に共通テスト模試で初めてCになりました。それでも記述模試ではDのままでした。最後に受けたオープン模試で最初で最後のB判定がでたけど、自分の志望校に自信が持てないまま共通テストを受けました。塾頭から「共通テストで勝負」と言われていてかなりの時間を共通テスト対策にかけていたのでその分の緊張はありましたが、本番は友達と話したりしてリラックスしながら試験を受けられました。生物の全国平均点が高かったり、苦手な地理がミラクルでとれたりしたのもありましたが、ほとんどの教科でちゃんと点がとれて全体で自己最高点をとることができました。
 共通テスト判定で初めてAがとれてそこでやっと「神戸受けよう」と思えました。(2次試験が不安すぎたので焦りは消えませんでした(笑)2次試験では解答用紙を3回も破ったり、教室に入って受験票を落とすというハプニングもあって不思議と緊張しませんでした。試験問題も数学で直前に授業ノートで見た積分の計算が出たり、英語では授業で出た単語が長文で出て設問に直結していたりして運が味方してくれている気がしました。振り返るとかなり運に助けられた受験だったかもしれません(笑)
 また、私はずっと自信を持てずに勉強していました。塾生のみなさんにもそんな人がいると思います。花田先生からアドバイスをもらって自分でも実感したことですが、大切なのは「客観的な自信を持つ」ということです。「先生の解き方を守ればできるはず」「このページに書いてあったから合っとるはず」というように、自分で自信が持てなくても他のものを信じて勉強することで気持ちはらくになりました。

《先生方へ》
 學進会の授業は緊張感がありながらも、本当に楽しい時間でした。授業時間外で声をかけてくださったときは気持ちがほぐれました。模試を見てもらった時はアドバイスや励ましの言葉をもらって勉強のやる気に繋がりました。塾の行き帰りで返してもらう挨拶が今はとても懐かしいです。先生方の授業が受けられて、先生や奥さんと學進会で関われて本当に良かったです。ありがとうございました。

 塾生のみなさん、學進会には一緒に勉強を頑張る友達がいて、親身になってくれる先生たちや奥さんがいます。この最高の環境の中で受験勉強を思いっきり頑張ってください。
 6年間を學進会で過ごせて良かったです。
 ありがとうございました。